道化を演じて人から好かれる表面の自分と
混沌とした内面
気付くと頼れる友がいない
主人公・葉蔵のように頭は良くありませんでしたが
上っ面だけは愛想良く、好かれやすかった小学生のころの自分を思い出しました
小学6年生の時、私の飼っていたウサギが死にました
自分がいない時に
家に帰ると死体もない
母と兄が私には刺激が強すぎるだろうと
帰宅する前に片づけていたました
本当の感情を表に出さない子でしたが
誰かにただただ話を聞いてもらいたい
そう切実に思いましたが、相手が見つからない
本の中で葉蔵の飲み仲間として登場する堀木
葉蔵は「酒」「煙草」「淫売婦」「質屋」「左翼運動」に染まった堀木を
内面では、自分とは違うと軽蔑していた
でも頼る者がいないと気づいた時、唯一思い浮んだのは堀木だった
後に、軽蔑していたのは葉蔵ではなく堀木の方だったとわかり葉蔵は驚きます
小学生でしたから、ここまではいかないものの
いじめっこだと内心軽蔑していた子と
結局なんとなく毎日を過ごしていた私には
ウサギが死んだ時、誰もおらずに愕然としたことを
いまでもはっきりと覚えています
そして結局、その彼女に電話をした
やはり関心はなかったようで、
ウサギが死んだと伝えた30秒後には
全然関係のない話に話題は移っていました
悲しみを分かち合いたかった私は
初めて自分の上っ面な人間性に気づきました
ドキッとする場面があまりに多く
全く話がまとまりません…ので、
そろそろ終わりにしようと思います
最後に1つ
世間とは何か
うろ覚えなのでニュアンスで…
葉蔵は最後に
世間とは個の集まりだと言っていました
本当にそうですよね
個が集まってマジョリティーに
社会とか一般的な、とかになるんですよね
実はとても曖昧なものなのに
それは覆せなかったり
時に人を苦しめたりします
もちろん今の生活は、
世間に守られてあるものですが…
とは言え、なんだか人の表には出さない部分を
赤裸々に綴ってあるこの作品はやはり名作。
私は少し葉蔵っ気があるので
すぐスパイラルにはまってしまいますが
今では頼れる者がありますので
前を向いて歩こうと思います