鏡 | ここは

ここは

あたりまえだったこと達が
あたりまえではなくなった時

確かに昨日
君と向き合った


森に撒かれた憎の種を
1粒1粒掘り起こす

パジャマの裾で拭ってから
なくさないよう机に並べる


君は1つずつ手にとり
ゆっくり咀嚼し飲みこんでいく


君も自分の種を差し出す


小さく笑い合いながら
互いの種を食べ尽くした




コンタクトケースが
なくなっていた


君の眼鏡も消えていた


昨日の君
一昨日の君



消えたケースが
教えてくれた


私は君を
見ていない



私は誰と
話していたのだろう