母 | ここは

ここは

あたりまえだったこと達が
あたりまえではなくなった時

愛する母を想う



複雑な感情が湧く



あなたは小さな私に向かって
子供は好きじゃいからねと
笑って言った


私が二十歳の頃
あなたは思い出の写真を
全て処分した




幼い私には見えいた




あなたの引いた灰色の線




誰からも一定の距離を置き

懐に立ち入らせないための
灰色の目印




私は知っていた


人ではない
花や生き物たちにだけ
本当の姿を現わして
深く愛し続けていたことを



とても愛情表現が苦手な母



ブキヨウナ アナタニ
ソダテラレタ アタシハ

アナタヨリ サラニ
ブキヨウデス




それでも
他人より近く
必死に私を護り
愛しぬいてくれたから


私は
負の感情を拭い捨て
私もあなたを護り愛し
そして求め続ける




とっても偏った2人だから
あまり近くにはいられないけれど



成長した私と
年老いていくあなたは

昔よりずっと仲良しだ







母は

木になりたいと言った



そして私も

木になりたいと思う