服部みれいさんインタビュー「アファメーションの秘訣」 | あたらしい自分になる手帖ブログ

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浄化のガイドブックとして大好評のエッセイが手帖に


今朝の東京は雪景色。みなさんのお住まいの地域は、いかがでしょうか?
こういう日は、あたたかいお茶を飲みながら
ゆっくり手帖を開いて自分と向き合ってみるのも、
いいかもしれませんね。

先日に引き続き、今日も服部みれいさんのインタビューをお届けします。


◎アファメーションを通して自分と向き合う

編集N 前回のインタビューで、「自分の内側にあるしあわせに気づくためには、自分と向き合うことが必要」というお話がありました。今年の手帖は、随所にアファメーションという仕掛けがあって、大きな柱になっていると思うんですが、それも、「向き合う」手段の一つということなんですか? 






服部 そうですね。アファメーションは、自分と向き合うことそのものかもしれません。この手帖を使い続けてくださっている方や、『マーマーマガジン』の読者の方は、よくご存知だと思うんですけど、アファメーションとは、自分の願望を肯定的に宣言することで、その願いを叶えていく方法ですね。例えば、引っ越したいなあと思っていたら、「私は日当りのいい8畳と6畳の部屋があるマンションに住んでいます」と宣言するとか。吉祥寺に住みたいなら、「吉祥寺で、公園の近くにある静かな部屋に住んでいます」とか。

編集N その願望が叶った状態を、なるべく具体的に、現実であるかのように、ありありとイメージするのがコツなんですよね。

服部 はい! これは、やってみるとすごく楽しいと思うし、願望がすでに叶っているような気持ちになるというのは、自分自身を「体験する」ことにもなると思います。

編集N でも、いま、しあわせではない人の中には、「どうなったらしあわせなの?」と聞かれても、答えられない人もいますよね。

服部 そうなんですね……。

編集N 漠然とした願望は、誰しも持っていると思うんです。「もっといい部屋に住みたいなあ」と思っていたとして、じゃあ、どこに引っ越したらしあわせなのか、どうしたらいい部屋に住めるのか、そもそもいい部屋ってなに? とか、具体的に考えていくとわからなくなってきて、「まあいいや」となってしまったり。

服部 なにが欲しいのか、なにを望んでいるのかは、よく自分に問いかけるのがいちばんです。「しあわせ」っていうとイメージしにくかったら、「どうなったら心地いいか」を考えてみては? どういうところに住んでいたら心地いいか、どういう人と過ごしていたら心地いいか。「楽しいか」とか「ワクワクするか」でもいいと思います。

編集N それが選択の基準になっていないことが多いのかもしれませんね。部屋探しにしても「駅近」とか、「築浅」とか、「バス・トイレ別」とか、いろいろ条件は気にしていても、「ワクワク」っていうのは意識していなかったりしますね。

服部 「駅近」というのは、不動産業者の方=外側の基準ですよね。よく自分に問いかけたら、「私は普段、運動が足りないから、駅から少し離れていても静かな環境のほうがいい」という結論になるかもしれませんよね。まだ若くて、家賃に出せるお金が限られている人が、いきなり六本木ヒルズの最上階に住むことはできないけど、その金額で実現できる範囲で、なにをいちばん望んでいるのかを見つけて、それを叶えていくことはできるんじゃないでしょうか?

編集N たしかに、そうですね。

服部 “自分にとって”最上のものを選ぶことが大事なんです。ただ、そういうふうになにかを選ぶときに自分との対話が不足していると、現在の自分にとって価値の低いものだったり、自分が別にほしくないものを選んでしまったりすることもあるんです。

編集N ちょっと思い当たる節が……。だから、一般的にいいと言われている基準に頼ってしまうのかもしれません。

服部 でも、それって、自分本来のしあわせではないですよね。もう少し深い話をすると、生まれてくる前に準備してきた“たましいの計画”みたいなものが誰にもあって、それに自分が沿って生きているときにしあわせを感じるものだと、わたしは思っているんです。

編集N 天命、みたいなことですか?

服部 天命というよりは、「自分が生まれてくる前に計画してきたこと」というのが、いちばん適切かな、と思います。「こういう仕事で自分を発揮する」と決めて生まれた人とか、「お母さんになって子どもをしっかり育てたい」と思って生まれてきた人とか、いろいろな人がいるんです。もちろん社会的な評価も大事なことですが、誰しもこの“計画”に沿って生きているときにしあわせを感じるはずなんです。「これだったのか」と。

編集N 自分の選択や生き方がしっくりくる、という実感ですね。では、いまやっていることに自信が持てないとか、不安を感じている方は、“計画”に沿った生き方をしていないから怖いんでしょうか。

服部 その可能性はありますね。あと、自己評価が低いから不安になっている場合もあるし、からだが冷えているせいで、不安感が増えている人もいるだろうし。いろいろなパターンがあると思います。いずれにせよ「不安感」というのもなにかのメッセージだから、ちゃんと耳を傾けてあげるといいですね。

編集N そうすると、自分がまだ見えていない人は、まずは心地いいことや、ワクワクすることを自分に問いかけて、アファメーションしてみるといいかもしれませんね。

服部 そうです! ワクワクすることをどんどん宣言して、実行に移していくといいですね。もちろん願望を叶える過程で、はじめのうちは、ある程度忍耐が必要なこともあると思います。たとえば、大女優になろうと思っていても、最初は脇役にしかつけないようなことも多々ありますよね。そのときに「わたし、なんでこんな脇役なんだろう」とか「なぜわたしは最初から主役じゃないの?」などと思っていたら、その人はいつまでたっても大女優になれないわけです。最初はいろいろな段階があると思いますが、本当は自分の夢に向かっているだけで、まず、しあわせなはずなんです。

編集N 夢に向かっている実感があれば、苦しいことも乗り越えられそうですね。

服部 はい。自分の計画に沿ったことをしているのであれば、人は忍耐強くなれると思うし、自然に助けてくれる人も現れるんですよね。



◎自己肯定は、願望を実現させる力になる

服部 自分に問いかけて、自分の願望を知ることと同時に、もう一つ大事なことが、前回のインタビューで何度も話に出てきている「しあわせであることを許可すること」なんですね。自己評価が低かったら、つい「わたしなんて」ってなってしまいますから。

編集N なりますね。結局、その問題に行き着くんですね。

服部 例えば、女優さんの例で言うと、こころの奥底、自分でも意識できない部分で「わたしは女優が本当にやりたかったことなんだ」ってわかったとしますね。でも、もし自己評価が低かったら、「わたしには女優なんて無理」とか、自分でなにか上手な言い訳を考えてやらなくなると思います。

編集N たとえば「裏方が自分にあっているんです」とか。

服部 それを逃げ道としてやっていたら、だんだん苦しくなっていくはずです。

編集N 自己評価というのは、本当に大事な問題なんですね。

服部 自己評価が低い人には優れた客観性があって、どこが良くてどこが悪いかを的確に言えるという素晴らしい資質もあるんです。でも、客観的を通り越して、いつも批判的で、他人に攻撃的になってしまうケースもあって。それは、強い不安や恐怖心が表れているんだと思います。

編集N 怖いから弱いものを叩きたくなる……。

服部 今回の手帖の中の5月のエッセイにも書いたんですけど、「愛から生きるのか怖れから生きるのか」というテーマが、これからのわたしたちには、ずっと突きつけられていくと思うんです。左脳的な客観性を主軸にした生き方は、どこか弱い部分もあるのではないでしょうか。それよりも、「これがいいね!」とズバッといいところを見つけられる人のほうが、生き方としては強いと思いますね。

編集N ほんとうに、そうですね。

服部 もともと自己評価がとても高い人もたまにいますが、そういう人は、どんどんいい状態を引き寄せていくものなんです。でも、せっかく才能があるのに自己評価が低い人って、いつもなにか愚痴を言ったり、言い訳をしてしまう。そうしているうちに、どんどん運気が低下しているように見えます。

編集N 自分が、自分のいちばんの味方じゃないと、夢も叶いませんものね。

服部 わたしはよく、チャンスの到来を「リムジンが来る」って例えるんですけど、人生には、このリムジンがドーンと来るときが3回くらいあると思っています。そういうときに「これはわたしが乗るリムジンです」と言って、その運気にパッと乗れるかどうかが、大事なんです。でも、何の準備もしていなくて、自分が欲しいものがわからないときには、いくら目の前にリムジンが止まっても、自分が乗るものだと思わないわけですよね。そうやって、多くの人がみすみす機会を逃しているわけです。

編集N 自分の足を引っ張ってしまう……。

服部 はい。人生はよく目をあけてみれば、メッセージづくし(笑)、チャンスだらけなんです。だから、自己評価を高めていくことと、自分を知ることはセットだと思います。それを両方実践していったら、リムジンが来たときに自然に乗れるんです! そういうふうに生きていくと、「こころが強くなる、わたしがたくましくなる」状態になるはずです。

編集N その言葉、帯に書いてありますね! 「わたしのしあわせを許可する年に」の下に。

服部 この2つはリンクしているんです。いまはもう、いい会社やいい大学に入ったからしあわせということでもないし、社会全体で価値観がどんどん変わってきています。そうなると、自分自身の価値観を持たないと、これからの時代をたしかな歩みで生き抜くことはできないのではないでしょうか。そのためにも、やっぱり自己肯定することを選択する勇気が必要だと思いますね。
 
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いかがでしたでしょうか?
自分の願望を後押しするのも、足を引っ張るのも自分だとしたら
夢を叶えるいちばんの近道は、「自分を変えること」なのかもしれません。

寒い日が続きますが、からだをよ~くあたためて、
心身ともにゆるんだ、リラックスした状態で、
本当の自分の声に、耳を傾けてみてくださいね。



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