服部みれいさんインタビュー「2015年版の手帖のテーマ」 | あたらしい自分になる手帖ブログ

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浄化のガイドブックとして大好評のエッセイが手帖に

久しぶりの配信になります。
あたらしい年がはじまって、もうすぐ1ヵ月。
すでに『あたらしい自分になる手帖』を使い始めている方が
たくさんいらっしゃるのでは?(いらっしゃるとうれしいな!)と思います。

何の前提知識がなくても使える手帖ですが、
どんな気持ちを込めてつくったかがわかると、
よりいっそう、楽しめるかもしれません。

著者の服部みれいさんに、
2015年版の手帖制作の裏側をお聞きしたインタビューを
短期集中で連載します。
ぜひ、読んでみていただけるとうれしいです!




***

◎2015年のカラーは、ライトパープル♡



編集N まずは、2015年版の手帖の色のお話からうかがいましょうか。毎年、今年のカラーはなにかな、と楽しみにしている方も多いみたいです。

服部 その前に、今年の手帖のテーマについてお話しておくと、「自分がしあわせになることを許可する」ということなんです。

編集N 手帖の帯のところにも「わたしのしあわせを許可する年に」と、服部さんの手描きメッセージが書いてありますね。

服部 はい。で、この手帖には書いてないんですけど、わたしは、2015年は「豊かさを受け取る」年なんじゃないかな、というイメージを持っていて。そこから、ちょっとピンクに近い紫色を思い浮かべました。

編集N ふつうのピンクとは違うんですか?

服部 豊かさといっても物質的なことではなく、精神的な豊かさ、崇高さをイメージしていたので、高貴な色とされる紫がいいな、と思いました。みなさんが、自分の中の崇高さとか、美しい部分、純粋な部分に出会うように、という願いも込めて。

編集N さらに、マークについても、意味があるんですよね。2014年版は星マークだったのが、少し変化して……。

服部 デザインが加えられているから、そう見えないかもしれないけど、実はこれは「六芒星」なんですよね。以前は宗教的なイメージなどを想起してしまって、あまり使ったことがなかったマークなんですが。

編集N 実際、どんな意味があるんですか?

服部 古来より存在する文様なので、いろいろな意味があるんですよね。わたしが読んだある本によると、六芒星は、2つの三角形が合わさった形なんです。

編集N 本当だ! 三角形と逆三角形が重なった形ですね。

服部 よく東洋思想の「陰陽」の話で、三角形が陽を、逆三角形が陰を表すことがあるんですけど、六芒星は陰と陽の掛け合わせで、「中庸」という意味を表わすと、その本に書いてあったんです。

編集N 「中庸」というのは、辞書をひくと「過不足なく調和がとれていること」という意味ですね。
 
服部 2014年版はふつうの星=五芒星だったけど、そこから進化した「中庸」を表現したかったんです。自分自身のバランスが整ってくると、いろいろなことが統合されひとつになり、内なる尊い部分を受け取れるようになると思うんですよね。

編集N このマークは、通常の六芒星ともちょっと違う印象ですよね。

服部 この手帖の装丁を手がけた相馬さんが、すごくかわいらしくデザインしてくれて。お花がパッと咲いたようなマークになりました。



◎しあわせを受け取れる自分になる


編集N 中庸のお話をうかがって、すごく納得したんですけど、ある程度自分の状態が整わないと、尊い部分って出てこなかったりしますよね。

服部 うーん……。尊い部分はいつでもあるんだけれど、自分がごちゃごちゃしていると、それに気づけないといったほうがいいのかな、と思います。

編集N しかも、自分の状態というと、経済的なことや人間関係のように、外部的なことに目が行ってしまいますけど、結局、自分のこころが整わないと、“尊さ”まで行き着かない気がします。

服部 そうですね。“尊さ”に気づけないといったほうがいいかな。お金持ちになったらしあわせとか、いい会社に就職できたらしあわせ、みたいな話ではなくて、これからの「あたらしい時代」には、もうちょっと深い意味での幸福を受け取ることができたら、と思うんです。それは、すでに自分の中にあるものなんです。そこに気づいて感謝したり、素晴らしいなと思えるようになれたらいいですよね。

編集N もともと自分が持っているもの……。

服部 最初はみんな、外側ばかりを見て、焦ったりするかもしれないけれど、でも、ちゃんと自分自身の中にそういう尊い部分はあるんですよね。さらに不思議なことに、内面を見てしあわせだな、と思えると、外側のしあわせもついてくるものなんです。

編集N それがこの、「わたしのしあわせを許可する年に」というメッセージともつながってくるわけですね。

服部 はい。この手帖の冒頭にも少し書いたんですけど、『マーマーマガジン』をつくったり、本を書いたりして、いろいろな方とお会いする機会があってよく思うのは、自己肯定感に問題を抱えている方がとても多いということなんです。

編集N なんとなく、わかります。

服部 そういう方はせっかくうまくいっていても、自己肯定感の低さが、最後の最後で足を引っ張ってしまうことが多くて……。

編集N 自分のせいでしあわせになれない、ということでしょうか?

服部 そうですね。自分自身でブレーキを踏んでしまったり、望ましくない状況を自ら引き寄せたり。あと、「幸福」に対してビジョンがないと、自分で寸止めしてしまうんです。しあわせな状態だったのに、自分からダメな状態をつくってしまったり。

編集N なんでそんなことをしてしまうんでしょう?

服部 いろいろあると思いますが、たとえば、家族の問題は大きな原因として考えられます。親にほめてもらえなかったとか、両親の仲が悪かったとか、条件付きの愛で育てられた……例えば、成績が良くないと親が愛してくれないという思い込みがあるとか、そういう方がいっぱいいらっしゃるんですよね。

編集N そうですね。たしかに家族や、育ってきた環境の影響は大きいですね。

服部 あと、教育も大きく関係しているのでは、と思っています。自己肯定感が高まるような教育を受けてきた方は少ないですよね。なにか理想とされる型があって、それに当てはまらないとダメな人というレッテルを張られたり。

編集N がんばらなきゃ認められない、という風潮はありますよね。

服部 そうなんです! この前、わたしのメルマガや『あたらしい自分になる本』でイラスト描いている平松モモコさんが、「努力じゃなくて集中することが大事」という言葉を教えてくださって、とてもいいな、と思っているんです。「努力する」というのは、自分に才能や力がないから、それをがんばって獲得するイメージ。でも、「集中する」というのは、自分の中にすでに能力があって、あとはそれを出せばいい、ということだと思うんです。

編集N いま“ない”ものじゃなくて、“ある”ものを使うっていうことですね。

服部 はい。最初からあると思っているのと、ないと思っているのとでは、力の入り方が全然違ってくると思いませんか? もし能力が一緒だとしても、後者のほうが得るものが大きいですよね。実際「ある」わけだし……。

編集N たしかに、いつも努力しなきゃ、と思っている人は、毎日「今日も足りなかった」と思って終わるんですよね……。

服部 そうそう、減点法式になってしまいますよね。一方、加点方式の人は、いつも「ある、ある」って思っているから、さらにより多くのものを得るのではないでしょうか。だから、いままでがどうであれ、今年から気持ちを切り替えるといいと思うんです。

編集N 自分から変わっていくということですね。

服部 そうなんです! 先ほど、家庭や教育の話をしましたが、もちろん、そういう「原因」もあると思うのですが、でも「原因」だけが問題というわけでもない。悲惨な家庭環境に育っても、立派に元気に生きている人もいます。自分次第でいまも来年も、本当は過去もどうとでもなるんです。

編集N いまの自分でもしあわせになれるっていうのは、すごく安心ですね。「あれがないとしあわせになれない」と思っているのは、とても苦しいことだから。

服部 「もっとこういう性格にならないといけない」、「結婚しないといけない」、「子どもがいないといけない」、「こういう仕事じゃないといけない」……そんなふうに思っている人は多いですよね。でも、そう考えている状態やそこから行動して、はたしてしあわせなのでしょうか……。一方、真の幸福感というのは、深くて静かで、永続的で、とてもたしかなものだと思うんですよね。なぜなら、ちゃんと自分の中にあるものだから。

編集N そういうしあわせなら、条件に左右されませんね。

服部 「自分はこうやって、ただいるだけでしあわせなんだ」って思えたら、一生ゆるがないと思います。ポジティブシンキングで「自分はしあわせだ!!」って思うこととも違うし、外側にしあわせを求めることとも違う、本当にたしかな充足感が得られるのではないでしょうか。

編集N ポジティブシンキングって、ちょっと無理している感じがしますものね。

服部 もちろん、ネガティブなことばっかり言っているよりは、うんといいと思うんですよ。でも、無理をしなくても、もっと静かな、自分の中にあるしあわせを感じることはできるはずなんですよね。ただ、それには自分と向き合うことが必要なのかな、とも思います。

編集N 自分を知れば、無理にポジティブに考えなくても、十分しあわせを感じることができる、ということでしょうか?

服部 そういうことです! 自分というものに降り立ったときには、かならずおもしろい発見があると思うんですよね。お気に入りのセミナーや講習へ行ったり、ヒーリング、セラピーを受けるのもいいと思います。でも、日常的に自分の内面を見つめる時間をつくるだけでも十分。それを本気で続けていったら、みんな「幸福」というものと出合い始めると思います。

編集N それが、今年の手帖のテーマなのですね。

服部 以前からいろいろな本に、自分の幸福に自分でOKを出すことが大事だって書いてきたんですけど、2015年はより踏み込んで、実際にそれをやってみませんか? と呼びかけてみたんです。

***

インタビュー1回目、いかがでしたでしょうか?
今年の手帖のテーマ、「わたしのしあわせを許可する」を
みなさんも意識して、日々をふりかえってみてくださいね。



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