心理カウンセラーの 高緑ひろみ です。アダルトチルドレンの方専門のカウンセリング『心理カウンセリング セルフリスペクト』を運営しています。
アダルトチルドレンとは、子どもの生育に悪影響を与える機能不全家族のもとで育ち、成長してもなお、精神的にその影響を受け続ける人々のことです。
あなたが何故かわからないけど上手くいかないなぁとか、生きづらいなぁと感じているなら、もしかしてアダルトチルドレンかもしれません。
「マインドコントロール」と似た言葉に、「洗脳」があります。
「洗脳」とは、過去の考えや価値観を悪いものだとして、それを洗い流して排除し、新しい考え方に置き換えてしまうことです。
虐待、拷問、違法薬物、電気ショックなどを用いて、人間の思想や主義を強制的に変えさせます。
「マインドコントロール」とは、心の隙間に入り込み、不安や罪悪感を刺激して感情に訴え、相手の考えや価値観を変えるように導くことです。
過去の考えや価値観を悪いものだとして、それを洗い流して排除し、新しい考え方に置き換えてしまうことは同じです。
ただし、暴力などは使わず、あたかも「自分がそうしたいから、そうする」というように、自分の意思でそうしているように仕向けていきます。
周囲からは気づきにくいため、広がりやすい危険性があります。
暴力を伴わないパワハラやモラハラも、このタイプと言えるでしょう。
ちなみに、「子育て」「教育」とは、まだハッキリした考えや価値観を持っていない人に、新しい考えや価値観を与えることです。
新しい考え方を刷り込んでいくという点では、マインドコントロールに近いかもしれません。
マインドコントロールの本質は、騙すことです。
最近のニュースで例えると、旧統一教会の組織が騙す側で、信者が騙される側です。
騙す側は、誠実さや人間味を装いながら、実は冷酷に計算し、自分の利益のためなら相手を犠牲にしても、罪悪感を全く感じずに行動できる人たちです。
このような人たちは、自己愛が巨大化し、逆に共感能力が極端に低下しています。
キーワードは、承認欲求と共感能力。
承認欲求が強すぎると、満たされない場合は、強烈な欲求不満状態になります。
そこで「明日がんばろう」と思えればいいのですが、そんなことでは手に入らないと考えた場合、「騙して人の物を奪えばいい」と思ってしまうことが問題なのです。
また、相手の立場になって、物事を考えられないことも大きな要因です。
現代では、誠実さや人間味を装うことが簡単にできるようになったため、本当のようなウソをつくのがうまい人なら容易に人を騙せます。
騙される側は、様々な理由で不安や恐怖を抱えており、そもそも自分で考えて判断し、行動するエネルギーが低下しています。
何かにすがりつきたい依存状態になっているため、騙されてしまうのです。
騙す側は、依存状態の人で、経済的に搾取できる人たちを探しています。
そのため、依存状態の人たちは、自分がそのような状態にあることをハッキリと認識しておくことが大切です。
そして、日頃から困った時は、どこに相談するか、誰に相談するかを決めておくことが大切です。
少なくとも行政の相談窓口が、金銭を搾取することはありません。
何かにすがりつきたい依存状態になっている時こそ、ニコニコと優しく近寄って来る、知らない人間には注意しましょう。
どんな人でも困ったり、悩んだり、落ち込んだりすることはあります。
最終的にあなたの命を救うのは、あなただけです。
自分の命を救うために、自分が立ち上がり、少しでも安全な窓口に助けを求めましょう。
マインドコントロールの基本は、
- 外部から遮断された小さな世界に、人々を隔離する。
- 一つの目的を達成するために、それ以外の生活や情報をシャットアウトする。
- 小さな世界だけのルールや価値観を厳守させ、主体的に考えることを許さず、相手を常に受け身の状態にしておく。
よくある強化合宿のような状態ですが、騙す目的で利用すると、人は簡単にマインドコントロールされるようです。
このように、血も涙もない人たちは現実に存在します。
アダルトチルドレンの方は、生きるエネルギーが低下して依存状態になっていることが多いので、特に気をつけていただきたいと願う、今日この頃です。
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