心理カウンセラーの 高緑ひろみ です。アダルトチルドレンの方専門のカウンセリング『心理カウンセリング セルフリスペクト』を運営しています。

 

アダルトチルドレンとは、子どもの生育に悪影響を与える機能不全家族のもとで育ち、成長してもなお、精神的にその影響を受け続ける人々のことです。

 

あなたが何故かわからないけど、上手くいかないなぁとか、生きづらいなぁと感じているなら、もしかしてアダルトチルドレンかもしれません。

 

 

ウクライナ侵攻のニュースを見ていて、かつての日本の太平洋戦争について知りたくなりました。

 

そんなとき、近くの書店で『太平洋戦争への道1931-1941(NHK出版新書)』が目に留まりました。

 

現代になっても、世界各地で起こる戦争は、ウクライナ侵攻の映像を見ることで、私の中に「他人事ではない」という感覚を呼び覚ましました。

 

これまで何度も、太平洋戦争の白黒映像を見てきたにもかかわらず、なぜか他人事、過去の出来事という感覚だったことに、改めて考えさせられました。

 

日本がどんな流れで戦争に突入し、敗戦国になったのかを知ることで、戦争の本当の恐ろしさが分かるかもしれないと思いました。

 

この本を読んで分かったことは、戦争は同じ道をたどるということです。

 

ここで簡単な年表をご紹介します。

 

1929年

 ニューヨークで株価が暴落(世界恐慌へ)

 

1931年

 満州事変が始まる

  • 中国東北部の日本が経営する南満州鉄道の線路を、何者かが爆破。
  • これを中国軍によるものとして、日本は武力攻撃を開始。
  • 実際に爆破したのは、日本の関東軍(満州鉄道防衛軍)だった。

 

1932年

 満州事変に対し、国際連盟理事会が調査団を組織

 上海で日中両軍が軍事衝突

 日本が満州国の建国宣言

 犬養首相が海軍軍人に殺害される(五・一五事件)

 日本が満州国を承認する

 国際連盟理事会が調査報告書を公開

 

1933年

 ナチス党首ヒトラーが首相に就任

 日本の関東軍(満州鉄道防衛軍)が、中国東北部で熱河作戦開始

 文学者の小林多喜二が拷問で殺害される

 国際連盟が報告書をもとに、満州からの日本軍撤退を勧告

 日本は国際連盟を脱退

 日本と中国で停戦協定が締結

 

1934年

 当時ソ連のスターリンが国内で大弾圧を開始

 

1935年

 陸軍内部抗争で軍務局長が暗殺される

 イタリアのムッソリーニがエチオピア侵攻を開始

 

1936年

 衆議院選挙で立憲民政党が第一党となる

 陸軍の一部将校らが、首相官邸を襲撃し、大臣らを殺害(ニ・ニ六事件)

 日独防共協定に調印

 

1937年

 盧溝橋事件により、日中戦争が始まる

 日本軍、中国の南京を占領

 

1938年

 日本は中国との和平交渉を打ち切り、日中戦争が泥沼化

 中国は、ソ連、イギリス、アメリカの援助を受けながら、持久戦を続ける

 国家総動員法を公布(戦時体制を強化)

 

1939年

 満豪付近で関東軍と、ソ連、モンゴル軍が衝突(ノモンハン事件)

 アメリカが日米通商航海条約を破棄

 独ソ不可侵条約が締結

 ドイツがポーランドに侵攻し、第二次世界大戦が始まる

 

1940年

 ドイツ軍がパリを占領

 日本がインドシナへ占領開始

 日独伊が三国同盟に調印

 

1941年

 日ソが中立条約に調印

 戦争回避に向け、日米交渉始まる

 独ソ不可侵条約を無視し、ドイツがソ連に侵攻し、独ソ戦が始まる

 アメリカが在米日本資産凍結を公布

 アメリカが日本を含む侵略国への石油輸出全面禁止を発表

 アメリカ大統領とイギリス首相が、大西洋憲章を発表

 東条英機内閣発足

 御前会議で、対米交渉不成立後は武力発動を決定

 対米交渉は決裂し、アメリカ、イギリス、オランダとの開戦を決定

 日本軍、ハワイ真珠湾のアメリカ戦隊を攻撃し、太平洋戦争が始まる

 

1942年

 アメリカ軍が日本本土へ空襲を開始

 ミッドウェー海戦が始まり、日本軍は海上・航空戦力で劣勢となる

 

1943年

 日本軍、ガダルカナル島から撤退

 イタリアが連合国に降伏

 学徒出陣が始まる

 米英中の首脳会議で、対日処理方針が発表される(カイロ宣言)

 

1944年

 サイパン島の日本軍が全滅

 東条内閣総辞職

 アメリカ軍が日本本土へ大規模空襲を行う

 

1945年

 アメリカ軍、硫黄島を攻撃開始

 夜間に、東京大空襲を受ける

 アメリカ軍、沖縄本土に上陸

 ドイツ、連合国に降伏

 米英中による対日本降伏要求(ポツダム宣言)発表

 広島に原子爆弾投下

 ソ連が日本に宣戦布告

 長崎に原子爆弾投下

 日本が連合国にポツダム宣言を受諾

 日本は詔書放送(または玉音放送)で、降伏を国民に表明

 日本は降伏文書に調印する

 

 

中国をウクライナに置き換えてみると、日本と今のロシアがとても似ていることが分かります。

 

当時の新聞社によるフェイクニュースやプロパガンダ、世界からの孤立、資産凍結、経済制裁など・・・。

 

そして、何度も引き返すチャンスがあったにもかかわらず、当時の独裁者の都合で止められませんでした。

 

戦争は、一度始めてしまうと、交渉を優位に運ぶために、簡単には止められないのですね。

 

戦争とは、まさに嘘のつき合い、だまし合い、そして根拠無き楽観主義をもとに突き進むと、恐ろしい未来がやって来ることが分かります。

 

そして、その目的は、国民が豊かになるために他国の資源を奪い、他国を植民地にして、そこに暮らす人たちを奴隷にすることだったと思います。

 

私は、80代の両親がどんな思いで青春時代を生きていたのかを想像してみました。

 

もちろん、本人ではないので、分かることは多くはありませんが、想像することは大切だと感じました。

 

そして、新たな感謝の気持ちが自然と湧いてきました。

 

自分ではどうにもならないことが起こったときに、自分はどう生きていくだろうと思う、今日この頃です。

 

 

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