怒りや悲しみを感じると、
私たちは、
「相手が悪い」
「こんな出来事が起きたからだ」
と思いがちです。
もちろん、
傷つくようなことをされたり、
理不尽なことが起きれば、
感情が動くのは自然なことです。
その時に、
その感情を少し深く見つめていくと、
そこには
“自分の中にある思い込み”
が隠れていることがあります。
たとえば怒り。
誰かがマナーを守らなかった時、
約束を破った時、
失礼な態度をとった時に、
強く腹が立つことがあります。
その時、
私たちの中には、
「ちゃんとするべき」
「人に迷惑をかけるべきではない」
「礼儀正しくあるべき」
そんな“べき”があるのかもしれません。
つまり、
怒りの原因は、
相手そのものではなく、
自分の中にある価値観に触れたから。
そう考えると、
怒りは悪いものではありません。
「私はこんなルールを持っているんだな」
「私はずっと、自分を厳しく縛ってきたんだな」
そんなことを教えてくれる、
心からのメッセージなのです。
悲しみも同じです。
「わかってほしかった」
「大切にしてほしかった」
「こうあってほしかった」
そんな願いがあるから、
現実が違った時に悲しくなる。
もし、
何も期待していなければ、
そこまで傷つかないこともあります。
だから悲しみは、
あなたの中にある
“本当は大切にしたかった気持ち”
を教えてくれているのです。
怒りや悲しみを感じると、
早く消そうとしたくなるかもしれません。
その感情を消したいと思った時は
無理に抑え込もうとする前に
自分に問いかけてみてほしいのです。
「私は何を大切にしていたんだろう」
「どんな“べき”を握りしめていたんだろう」
そうやって、
やさしく自分の心を見つめていくと、
少しずつ心が自由になっていきます。
相手を変えることよりも、
自分の中にある
「こうあるべき」
に気づいて手放していくこと。
それが、
あなたをもっと軽く、
もっと自由にしてくれることになります。
怒りも、悲しみも、
あなたを苦しめるためにあるのではなく、
本当の自分に戻るための
自分らしく生きるための
“鍵”なのかもしれません。


