札幌の

脳にアプローチする治療家

ブレインコントロールコーチ

の荒井隆秀です。

 

 

前回は、

 

 

どんなに思い通りの結果が

得られなかった時でも、

 

 

ただただ目の前に集中し、

自分を認め、

目の前の患者さんを愛する。

 

 

というお話をさせて頂きました。

 

 

※まだ読まれていない方はこちらからどうぞ

『第44話:深い愛』

 

 

僕は釣りが好きですが、

恥ずかしながら

釣りの餌の虫が超ニガテで、

 

 

生きた虫の疑似餌(金属)を使った、

ルアーフィッシングをしています。

 

 

磯からの鮭釣りは、シーズンに入ると

もの凄い人だかりで、

 

 

隣の人と並んで釣りをするといった

混雑はあたりまえ。

 

 

ところが僕の師匠は、

人ごみが大嫌いで、

 

 

とにかくあちこちに歩いて

動き回ります。

 

 

時にはクマが出そうな、

あまり人気のない川を横切って、

人気のない海岸へと向かいます。

 

 

一度、川を横切る際に、

僕らの目の前で師匠が流され

かかった時は、

 

 

正直、

ビビッてしまいました。

 

 

何でこんなリスクを冒してまで

行くんだろう…

帰りも大変なのに!!!

 

 

と思ってしまうのですが、

 

 

実は、

その先には見たこともない絶景

があったり、

 

 

鮭の群れがいたりする

のです。

 

 

まさに、

人の何倍も釣りますが

人の何倍もリスクを取ってるから

 

 

あの域にいけるのだなと、

いつも感心します。

 

 

 

さて治療院は、

チラシを折り込んでもたいして

集客できなかったので、

 

 

インターネットでホームページ

のようなブログを立ち上げました。

 

 

まだほとんど治療院がHPなど

持っていない時期です。

 

 

すると、いつも当院のブログHPが

上位表示されるようになり、

 

 

車で7時間も8時間もかかるような

遠方からも患者さんが来院される

ようになりました。

 

 

地方から電車で札幌駅に着いて、

1時間に1本しかないバスで

1時間半かけて来られる様な方も

増えていったのです。

 

 

「先生、先生のところは

 やっぱり遠いですわ。

 冬なんか、バスで2時間もかかって

 しまうこともあるんで、

 一度札幌市内で泊まってから

 来てるんですよ」

 

「先生、なんとか札幌市内に

 治療院出せないんでしょうか?」

 

 

 

患者さんからは徐々に

このような声を頂くようになり、

 

 

北海道の隅々から、

わざわざ患者さんが来られて

いるのを目の当たりにしていると、

 

 

心痛みました。

 

 

 

とはいえ、強豪ひしめく

札幌市内への進出は、

 

 

家賃なども考えると、

相当リスキーな事だと…

腰が引けてしまうのです。

 

 

もし市内に出て行って、

患者さんが来なかったらどうしよう。

 

 

あちこちに点在している

ライバル店に勝てるのだろうか?

 

 

たくさん来られても、

まだ腕に自信がない以上、

 

 

「治らない治療院」というウワサが、

それだけ多くの人に口コミされる

恐れだってある。

 

 

ある日、研修会で会った

同期の20歳ほど年下の先生に

相談してみました。

 

 

彼はそんなに立地が良いとは思えない

場所の治療院ですが、

 

 

しっかり集客できていて、

心強い仲間の一人です。

 

 

「荒井先生、

 今の場所でやっているのも、

 札幌市内でやるのも、

 リスクは一緒だと思うんですよ…」

 

 

彼の持論をじっくり聞きました。

 

 

なるほど・・・

 

 

ライバルが多くても、

自分の治療院を必要としてくれる

人もまた多いはず。

 

 

何よりも、

遠方からの患者さんたちが

喜んでくれる!!

 

 

この世の中に100%大丈夫なんて

ことはありゃしない。

 

 

今までもそうやって生きて来たし、

大きな失敗をたくさん経験したけど、

 

 

それでもこうやってまた

自立して仕事出来てるし。

 

 

可能性が五分五分なら

やるしかないじゃん!!

 

 

それまでの、

なるべくリスクを冒さないで生きてきた

生き方が大きく変わった瞬間でした。

 

 

 

失敗したときのことに

焦点を当てれば、

恐怖心で動けなくなっていたと思います。

 

 

それに対する同期の彼の

「リスクを取る」という考え方には、

今でも深く感謝しています。

 

 

失敗したら…ととらえる心の感じ方と、

必要とされているから…ととらえる

心の感じ方によって、

 

 

目の前に広がる

可能性は大きく変わる。

 

 

ということを経験させてもらい、

その後の生き方として、

 

 

“100%の確実性は求めない”

“失敗したらまた起き上がればいい”

 

 

という思考になっていったと

思います。

 

 

今日もここまでお読みいただき、

ありがとうございます。

 

~つづく~

次回:『第46話:本気の決意か?!確かめられる出来事』