「闇の子供たち」


去年映画館で見たいと思っていたのですが何かと時間が作れずに見逃していた映画。

レンタルでDVDを借りてみてみました。


“映像化は不可能といわれていた原作” というだけあって、よくここまで衝撃的なシーンの数々を撮り終えたなと思うもので、それは 涙とか同情とかの甘い感傷的な緩みも一切許さない後味を残す映画でした。


児童売買、臓器売買をテーマにして、その需要者には白人もいるし日本人もいる。

カップルでおのおの幼児を楽しむシーンには、子供を玩具としか思っていない堕落した人間性の怖さを薄気味悪い感触を伴ってみた気がしました。 拝金主義の成れの果て。 VISA CARDで子供の命の精算をつけるところは、妙にリアルでした。


またスーツケースに少女を入れて “お持ち帰り買春” を楽しむ一見普通の日本人サラリーマンの姿。

逐一、経験談をブログで紹介するところは気持ち悪いとしかいえない映像でした。 でも現実なんですよね。


日本人、アメリカ人、ドイツ人などというカテゴライズではなく、“人間” としての問題なのだとも思うのですが、されど日本人として考え直さないといけないところを突き出してくる映画だと思いました。


機会がありましたら、ぜひ“おとなだけで”観てください。

明けましておめでとうございます鏡餅

去年は一昨年と比べて読めた本の数が少なくて反省しきりです。

いろいろ好奇心はあるのに、本を開く時間がありませんでした。

でも今年はもう少し頑張って新しい世界を文字の中に発見したいと思います。


といいつつ、映画のお話で恐縮ですパー


横浜の高島町駅、みなとみらい駅の近くは、ここ数年でマンションが筍のように建ち並びました。

そのビル郡の一角にSHORTSHORTS THEATER があって、世界中からの選りすぐりのショートフィルムを一時間1,000円で観ることができます。
ショートフィルムってあまり馴染みがありませんでしたが、今回観にいってその世界の広がりと可能性に心が満たされましたカチンコ
1時間に5本のフィルムが観られるのですが、その1本1本に空想が広がったり、考えさせられたり、涙が止まらなかったりしてしまうのです。 時間が短いのに、というより短いからこそ心にズーンと響く重さが違うのだと思いました。

まだあまり知られていないので入場者もまばらなのですが、内容が素晴らしいだけに知られないままに映画館がクローズされたら哀しいなぁと思いますあせあせ(飛び散る汗)
是非機会がありましたら足をお運びくださいませぴかぴか(新しい)

http://www.brillia-sst.jp/


急行「北極号」/クリス・ヴァン・オールズバーグ
¥1,575
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最近、絵本って奥深いなぁと思う。

絵本が子供向けだけに存在するのだと思ってはいけない。

大人が童心に帰るための、大人のための絵本もあるから。


この絵本も文章を読んでいると、幼い子供に理解させようと意図されて書かれてはいないように思う。

でも一冊の中に閉じ込められている絵の色彩と雰囲気が、まるで夢の中を旅してきたかのような心地よい余韻を、鮮明な音や静寂、興奮や落胆とともにいつまでも子供の心に残す絵本でもある。


クリスマスにぴったりの素敵な絵本です。


Merry Christmas!

ちいさなあなたへ/アリスン・マギー
¥1,050
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私には子供がいませんが、もし自分に子供が授かったのなら、男の子がいいなあと漠然と思っていました。

女の子だと、学生時代を不器用に生きていた自分と重ねてしまって、彼女の心理を解りすぎるような気がしたからだと思う。 ある意味自己肯定の裏返しみたいな感じです。


でも、この絵本を読んでいると女の子もいいなぁと感じていて、不思議なことに、自分の生きてきた人生の片鱗がキラキラと輝いて感じるのです。

人生の中で感じてきた感動や痛みが、音、温度、触感を伴って甦ってきて、あるがままの人生がただただ素晴らしいものだったのだと感じられます。

そして、そんな成長を見守ってくれていた母に感謝したくなったりもします。


大切なお子様に読んであげるための絵本としては勿論のこと、お母様への感謝の気持ちを伝えるプレゼントとしても、自分用に持ち続けるための一冊としても素晴らしい一冊です。


あなたには“躾”があるか?―365日で変わる本/齋藤 薫
¥1,890
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先日電車の中で、ファンデーション⇒付まつげ⇒アイライナー⇒アイシャドウ⇒チーク⇒口紅⇒グロス... とフルコース化粧をする女性を見ました。

付まつげにいたっては、糊をつけてから瞼の定位置に乗せるまでに6回ほど失敗し、手鏡の前で苦戦する表情は滑稽でもありました。

“彼女はそこが女性専用車両だからできるのだろうか...?” “いったん羞恥心のたがが外れてしまった人は、そこに(おそらく彼氏以外の)誰がいようと 平気で化粧ができてしまうのではないか?” などとぼんやり考えていると、 “みっともない” という言葉は、“人が見とうもない” という意味から派生した言葉だったということを思い出しました。


この本は、“躾”のある女性というテーマの中で、現実的で核心に迫ったエッセイが365個書かれています。

身につまされることたびたびで、365日毎日1項目を読むだけで心身に沁みこんでくるものがあります。

大人になって滲み出てくる“躾”とは、すなわち、自分と他人を思いやれる気配りと想像力、凛としてまっすぐな精神と 美しい所作を兼ね備えた人だと思う。


書店に溢れている“どうしたら素敵な女性になるか”といったテーマ本の中でも格別に精神に響く良書です。