ロールアウトは怖い | 次からオールウェイ

次からオールウェイ

ちょっとまじめで、ちゃらんぽらん。気ままにボウリングと生活を楽しむ、まじぽらんの日記


もう一つのブログに掲載した記事について、ご質問を複数お寄せいただいています。
記事内容:「重いボールは食い込む?」
掲載日:09年07月28日
ご質問の内容が重複しているようなのでこちらでお答えします。


(ご質問の多い順に3つの内容についてです。)
■Q1.【記事の条件下で】それぞれのボールの重さ・スピードでの最適入射角は何度になるのか?
次からオールウェイ-入射角_運動エネルギー

<条件のポイント>
「摩擦無視」……横回転を計算に入れていないことです。

<読みとれること>
●ボールの重さを変えれば、食い込み角は変わる。
●同じ重さのボールでは、スピードを変えても食い込みは変わりません。

●スピードアジャスティングは、「ドライゾーンでの回転の数」または、「ファーストインパクトから26.4cm縦に進む間での、食い込む幅の調整」といえます。

●上記の入射角があれば、ロールアウトO.K.(爆)。
●ロールアウトしているボールのスピードアジャスティングは、無意味ではないにしてもかなり疑問。(他に優先事項が山積)

■Q2.一般に云われている入射角の適正角度5~6°より大きいのではないか?
●横回転を無視しているからです。

●横回転があれば、上記の表にある角度は必要ありません。
ストライクのためには、角度は意外に小さくとも大丈夫です。

●横回転が減衰しない曲線を当てると、下記のページの赤い点線になります。
青い線と比べてください。同じ入射角5°のラインです。
「入射角」
・“あまり曲がらない球なのに、ピンが倒れる”のは、生きた球なら、充分な入射角と食い込みを得られるメカニズムです。
・ロールアウトさせないことが、いかに力を発揮するか判ります。

●ストライクを続けるためには、投げ方よりも、「レーンを読む力」「ボールを選択する力(特にカバーストック)」のウエイトが占める割合が桁違いに大きいことも示唆しています。


■Q3.ベクトルが運動量ではなく、運動エネルギーで計算されているのはおかしいのではないか?
おっしゃることはごもっともです。ベクトルなら、運動量でしょう。
判っていますが、下記を考慮した結果です。
・運動量で計算すると入射角はもっと大きくなります。(現実に近い線にしたいので、記事の方法を選択しました。)
因みに次の数字が運動量での計算結果です。…今一つでしょう?

16ポンド: 7.62°
15ポンド: 7.83°
14ポンド: 8.06°
13ポンド: 8.32°
12ポンド: 8.61°

・比較計算なので、運動量であろうと運動エネルギーであろうと、【本件については】大きなことではないと“みなし”、計算をしました。
※この記事の主旨は、「ボールの重さで、食い込みがどう変わるか」です。最適入射角の計算はメインではないのです。(言い訳-1)
最適入射角の計算だと、「回転数」「回転角度」「レンコン」「ボールの摩擦係数」「レーンの材質」情報が必要です。(言い訳-2)…ちょっと手が出せません。……実際の投球場面では、残りピンと最後に倒れたピンの動きで、ボウラーが瞬時に判断していることですし……


#自分の適正入射角って、どのボウラーにとっても関心事の一つですよね。

ご質問をお寄せいただき、嬉しく思いました。