昨日、ネクタイの一部を処分した。
いただいたものと、よく使うものを別にして、70本くらいに絞り込んだ。
春夏用20本、秋冬用20本、オールシーズンで使えるもの20本。
プラスα10本というところか?
片づけながら、自分の好みが変わったことに気がついた。
昔は淡い色合いのものが多かった。今はシンプルか、生地に主張があるものが多い。
私はブランドにあまりこだわらない。しかし、いつの間にか3つくらいの会社に偏ってしまった。
歳か?
歳を遡り、28年前に先輩のMさんからいただいたネクタイがでてきた。
ブランドは判らない。タグもない。紺色に白いストライプが入ったネクタイだ。
私は入社2年目、ある商社の仕事をMさんから引き継いだ。
仕事への自分自身の甘さから、仕事を終えるまでに何度怒られたか判らない。仕事の厳しさが身に染みた。
訪問前の準備で怒られ、言われたことに対する理解の乏しさで怒られ、報告の仕方で怒られ、判断の基準で怒られ、連絡のタイミングで怒られ、・・・
4か月くらい経って、なんとか仕事が完了。飲みに連れっていってくださった。
席上、Mさんは上機嫌だった。「ご苦労だったな。言いたいことあれば言えよ。今ならいいぞ。」と明るくおっしゃった。
「Mさん、いいネクタイしてますね。」と私。
・・・今、そのネクタイは私の手許にある。
後日、4年上の先輩から「お前、『いいクルマ乗ってますね』って言えば良かったのに。」とのご指導をいただいた。
(私は小市民です。)