パパ、ママ、行かないでとセラヴィが私達を止めた最期の日 | 口腔内腫瘍を持つ日本スピッツ犬セラヴィの気ままな生活日記

口腔内腫瘍を持つ日本スピッツ犬セラヴィの気ままな生活日記

はじめまして。セラヴィです。
ボクは口腔内腫瘍がありますが、
お洒落で楽しい毎日を過ごしている
日常生活を紹介するブログです。

こんばんは、いつもありがとうございます。

 

 

 

セラヴィは亡くなる頃には

悪性リンパ腫が全身に転移していて

なす術もない状態でしたが

希望を持てるかもしれない治療法がある事を知り

高速で片道3時間ほどの距離の病院に行く事にしました

初診にも拘わらず、お電話だけでの問診でしたのに

セラヴィを連れて行くのは無理だと御理解頂いて

私達夫婦だけで治療薬の指導を受ける予定でした。

セラヴィの主治医も、後々後悔しない為に

やれる事は何でも勧めて下さいましたので

セラヴィの検査結果も頂いて用意しました。

いつ体調が変化するかわからない数値が続いていた中でも

セラヴィは見た目も元気で

少しづつ食べてはいましたので

行くなら今しかないと思って決行する事にしました

主治医もスタッフの方々も

一日中、責任持って預かると仰って下さいました。

数日前からセラヴィには

「セラくん、パパとママが

セラくんが良くなるお薬を持って帰ってくるから

お利口さんで待っていてね」と何度も話しました

セラヴィは一緒に暮らしてきた9年間の日々で

一度も嫌だとか、駄々をこねた事がないので

いつもの様に穏やかな顔で私の話を聞いていました。

 

当日の早朝、行く用意をしていたら

横になっていたセラヴィが

近づいて、顔を見つめてきます

何度も何度も『お手』をしてくれました

お手をする時は何か食べたい時でしたので

食欲があるのかなと

私は喜んでムネ肉を出しましたが

食べたくない様でした

セラヴィには、今日頑張って行ってくるから

夕方まで待っていてねと伝えました

私の顔を見つめていたセラヴィは

今度は主人のそばに行って

何かを言いたそうな様子です

私と主人の間を、何度も行き来して

疲れたのか横になってしまいました

時間も迫ってくるので

セラヴィの通院の荷物を持とうとしたら

いつも一緒のお出かけだと喜んでくれるのに

又私のそばに来て、お手をするのです

朝のお薬も、食事も、お水も口にしません

主人が玄関に行き、車の鍵を持つと

静かに主人の前に座り顔を見ていました

後ろを振り返り私を見た時に

セラヴィが私達に

行かないでと言っている事がわかりました

功を奏するかも知れない治療法よりも

セラヴィは私達との時間を望んでいるのだと思いました

もうセラヴィを生きさせてあげられる事は

できなくなるとわかっていますが

セラヴィの必死の思いを受け止める事の方が大事だと思い

断腸の思いで、その日はキャンセルさせて頂きました

その日伺う事になっていた病院には

大変申し訳ない事を致しました。

 

セラヴィが私と主人に言いたかった事

行かないでと必死で止めた事

その日1日が、私達とセラヴィにとって

とても大切な時間になったので

改めてセラヴィは凄い子だなと思いました

動物を迎えて共に暮らすという事は

可愛い、楽しい、だけではない事も沢山あって

何頭見送っても、寂しさは消える事はありません。

最期の日にセラヴィが止めてくれなければ

私達は今よりも、もっと立ち直れてないでしょう

セラヴィ…

あなたが最初で最後に行かないでと

一生懸命に止めてくれた事

その事があったから

パパとママは今日も何とか生きていられます

セラくんありがとう

本当に大好き、忘れられません♡

お空にいるセラヴィが

安らかで穏やかであります様に🍀