セクハラやめて! ある看護師の奮闘記 -3ページ目

セクハラやめて! ある看護師の奮闘記

看護師をやっている洋子です。

セクハラ院長のいる病院で働いていたのですが、セクハラ被害に遭って辛い体験をしました。

セクハラ被害に遭ってからの私の奮闘記を書いていきます。

セクハラ被害に遭われて辛い思いをしている方の参考になれば嬉しいな。

前回の続きです。







前回、書きましたが、


弁護士事務所での


示談に向けての打ち合わせが済みました。







弁護士さんには、いつも


色々と教えて頂き、


勉強させてもらってます。









弁護士さんは、その後、


病院の顧問弁護士と交渉をしてくれているとのことでした。







【こちらが提示している条件】



  • 院長のセクハラに対する謝罪


  • 休職期間満了での退職の取り消し


  • 休職期間中の給与補償


  • うつ病の治療費


  • 示談金として年収3年分









    病院側は、こちらが出している条件を


    ほぼ飲んでくれそうな感じになっているようですが、


    示談金の金額だけがまとまらないようです。







    そうですよね…。






    私も最初は高いとビックリしましたから…。






    この条件を全て飲んでもらわないと



    労災申請をして、損害賠償請求の裁判をする



    と言っているようです。







    病院側は、


    労災申請も裁判もやって欲しくない。







    どうなることやら…。








    病院の顧問弁護士は、



    示談金の年収3年分というのが高すぎるので


    もう少し下げれないか?




    と言ってきているようです。









    病院の顧問弁護士から


    病院としては、3年分は無理だけど、


    2年分なら考慮する



    との返事があったようです。








    しかし、私の弁護士さんは、



    こちらが提示している金額より少なくなるのは


    本人も納得がいってない



    ということで話をしてくれているようです。









    お金の話をするのも嫌なんですが、



    弁護士さんに聞いたら、



    お金のことも考え方しだい



    ということです。










    人の痛みというのは、


    他人にはわかりません。





    結局、被害を受けた精神的損害も


    はっきりした金額を


    出すというのは、難しいことです。






    しかし、どんな出来事でも


    結局、人間同士の揉め事というのは


    金銭解決になるということです。









    だから、遠慮することもないし、


    悪いことと思うこともないし


    主張しないといけないことは


    主張していかないといけない


    ということでした。






    私が受けた精神的損害を補償するのも


    結局は金銭でしかありません。






    セクハラを受け続けて、精神的に病んでしまい


    自殺までしてしまう人も中にはいます。





    それくらい…


    セクハラというのは、


    女性を追い詰めていきます。







    それくらい悪いことを


    経営者である院長が


    自らやっている訳ですから


    そんな相手のことを


    気にしてはいけません。






    示談金として金銭を受け取るのは


    正当な権利なのです。





    ということでした。









    私自身もこれから先のことを考えたら不安ですし、


    当分の間は、


    病院の治療費がかかるわけです。








    それに…、


    いつ働けるようになるかわからないし、


    生きている限り、生活費もかかります。








    そう考えるとお金は必要ですしね。







    弁護士さんも頑張ってくれているし、


    あまり気にせず、


    ゆっくりと療養していくしかありませんね…。








    続く






  • 前回の続きです。






    弁護士事務所へ両親と一緒に


    打ち合わせに行きました。






    示談の条件のことでの打ち合わせです。






    まず、示談の金額について弁護士さんから


    説明がありました。







    その前に



    私は、もう疲れたし退職したい


    と思っている。


    こんな病院で働いていても意味がない


    と思ってきました



    と改めて伝えました。









    弁護士さんは、私の言葉を聞いて、




    そのお気持ちはわかりますが、


    復職することを前提に話をした方が良いです。



    復職するために今まで動いてきた訳ですし、


    辞めるのであれば、さっさと辞めていれば良い


    という話になってしまうので、


    交渉するには黙っておきましょう。



    とのことでした。









    それに



    復職するために療養している訳です。


    そして、療養するために治療費などを


    補償してもらう交渉をしているから


    余計に言わない方が良い



    とのことでした。









    あと、弁護士さんから




    うつ病などの精神障害になっているときは、


    物事をネガティヴに考えてしまうので


    大事な決断はしないほうが良いです。


    辞めたくなるのは当たり前ですが、


    その決断は、状態が良くなって、


    気分が前向きになったときに


    することにしましょう。


    と言われました。





    実際にうつ病のときに

    重大な決断はしないほうが

    良いそうですよ。







    精神的に追い詰められているし、

    どうしても逃げたくなりますからね。







    示談金に関して、弁護士さんは、



    セクハラが無かったら健康に働けていた訳です。


    そして、定年まで働いた可能性があります。



    ですから、うつ病が治癒せずにずっと働けないとなったら


    その金額は、かなりの金額になります。



    しかし、療養中の給与は


    病院が補償することになっているので


    そこまで大きい金額は言えません。




    結局、


    年収の3年分という金額から


    交渉して示談金を


    決めていくことにしようと思っています



    ということでした。









    そして、



    交渉というのは、歩み寄りになるので


    大きめの金額を言っておいた方が良い


    最初に提示した金額より下がる方が多いですから…。



    とのことでした。











    あと…、



    示談金の相場というのはないそうです。







    裁判になれば、判例があるので


    過去の裁判での金額はわかるのですが、


    示談となれば、決まりがないし、


    公にならないのでわからないそうです。








    また、セクハラというのは、


    経営者としては恥ずかしいことですし、


    その影響は大きいものになります。








    セクハラというネガティブな話題で


    評判が悪くなり、経営が悪化することも


    珍しくないそうです。







    そりゃそうですよね!


    セクハラ医師が院長の病院なんて


    行きたくないし、


    そんな医師に診てもらいたくないですよね。







    裁判となれば、公になるので


    公になるのを避けたい経営者は


    示談にしたいと思っています。







    だから、裁判の判例で出た金額より


    示談の方が多い金額になることが


    多いそうです。





    そう考えれば、そうですよね。












    あと、


    弁護士さんの本音も聞かせもらいました。






    弁護士さんも仕事なので


    今回の件が解決すると


    成功報酬 というものが発生します。






    なるべく多くの示談金を得ることで


    弁護士さんの成功報酬も多くなります。







    ですから、お互いのためにも


    なるべく多い示談金になるようにしていきましょう


    ということでした。





    こういった話も筋道を立てて話をしてくれますので


    変に感じないし、納得がいきました。





    弁護士さんもボランティアではないですからね。












    また、傷病手当の不足分を補償することに


    関しても話をしてくれました。





    傷病手当金は、180日までしか支払われないので


    それ以降はどうするかという問題があります。






    180日以内に治癒して復職することが出来れば良いですが、


    治癒しない可能性もあります。





    療養期間が180日以上になった場合も引き続き補償する


    ということも交渉していくとのことでした。






    両親は、ときおり感情的になっていましたが、


    弁護士さんの話を聞いて、納得することが出来たようです。







    弁護士さんも本音を語ってくれて、


    色々と説明も聞けたことで


    両親も納得していました。






    あとは、弁護士さんにお任せします。



    と話をして


    弁護士事務所を後にしました。







    改めて、


    色んなことを勉強させてもらえる


    弁護士さんだと思いました。







    帰りの車の中では


    少しスッキリした気持ちで


    両親と一緒に帰ることが


    出来ました。






    両親も機嫌が良かったようで


    笑顔になっていました。







    良い弁護士さんと出会えて良かったね


    と3人で話していました。








    続く






    前回の続きです。








    前回、


    弁護士さんから



    示談金はいくらだと納得が出来ますか?



    と弁護士さんから聞かれて、


    返事に困ったところまで書きました。








    私は、考えられないし、


    どうすれば良いかわからなかったので


    両親に相談しました。











    私の両親は、



    大事な娘をこんな風にされたんだから


    取れるだけ取らないと気が済まない



    と怒っていました。








    両親は、


    弁護士さんに電話して


    そのように言っていました。







    そして…



    院長は、人間として最低の男だ。


    医師失格だ!


    社会的制裁を与えることは出来ないのか?



    などと言って怒鳴っていまいた。









    私が

    弁護士さんに怒っても仕方ないでしょ?



    と言っているのにエキサイトしてしまって


    困惑しました。







    困惑しながらも


    私のことで本気になって行動してくれている


    両親にありがたみを感じ、


    涙が出てきました。







    こんなに


    私のことを想ってくれている…。







    院長から


    セクハラされた当時、職場内では、



    相談をしても


    みんなが見て見ぬ振りをしていました。








    看護師長に相談しても


    何も解決しませんでした…。






    みんなは、


    院長のパワハラを恐れていたからだと思いますが…。








    だから…、



    余計に両親の気持ちが


    ありがたく思いました。










    弁護士さんは、



    社会的制裁などの話になってくると


    裁判することになります。



    また話が振り出しに戻ってしまって、


    解決までの時間がどんどん長くなってしまいます。



    裁判になると


    裁判所でセクハラのことを話すことになります。



    そうなってくると娘さんの精神的負担にもなりますし、


    この件は、示談にした方が良いです。




    ということを両親に言ってくれたようです。












    弁護士さんも


    両親が感情的になっていて


    困っていたようです。








    結果として、また、



    弁護士事務所で打ち合わせを


    することになりました。







    数日後…、


    私は、両親と一緒に


    弁護士事務所に行きました。






    続く