パーマ屋の近所の2階建ての呉服屋や郵便局、
洋品店の軒先には毎年つばめが巣を作った。
そういう店屋の2階に上げてもらい、
つばめの巣を近くで見せてもらうのも毎年の楽しみの1つだった。
中でも好きだったのが洋服屋の2階のつばめの巣。
洋服屋の2階のつばめを見るときには仏間を通らなければならなかった。
パーマ屋は家の大きさの割には家族が多かったので
仏間などというスペースは無かった。
だからパーマ屋の娘はそのちょっと薄暗い部屋を抜けるだけでワクワクした。
仏間には大きな仏壇が有りいつもみかんや砂糖菓子がたくさん備えられていた。
パーマ屋の娘は祖母がいつもしているように仏壇の前にちょこんと座り
念仏を唱え線香を3本上げたた。
もちろんインチキ念仏だが・・・。
洋服屋の主人は
「家の息子でもそんなことはしないのに」といたく感心してパーマ屋の娘に
お供えをおろしてくれた。
大福、最中、なんとかというカステラでできたお菓子。
いつもは怖い顔のおじさんが
にっこり笑って頭をなぜてくれるのも
すごくうれしかった。
それ以来、味を占めたパーマ屋の娘はどこの家にいっても
仏壇の前にちょこんと座ると線香を上げ、手を合わせた。
この手で結構おやつをせしめた記憶がある。
でも、洋服屋に行くのはつばめのシーズンだけだった。
洋品店の軒先には毎年つばめが巣を作った。
そういう店屋の2階に上げてもらい、
つばめの巣を近くで見せてもらうのも毎年の楽しみの1つだった。
中でも好きだったのが洋服屋の2階のつばめの巣。
洋服屋の2階のつばめを見るときには仏間を通らなければならなかった。
パーマ屋は家の大きさの割には家族が多かったので
仏間などというスペースは無かった。
だからパーマ屋の娘はそのちょっと薄暗い部屋を抜けるだけでワクワクした。
仏間には大きな仏壇が有りいつもみかんや砂糖菓子がたくさん備えられていた。
パーマ屋の娘は祖母がいつもしているように仏壇の前にちょこんと座り
念仏を唱え線香を3本上げたた。
もちろんインチキ念仏だが・・・。
洋服屋の主人は
「家の息子でもそんなことはしないのに」といたく感心してパーマ屋の娘に
お供えをおろしてくれた。
大福、最中、なんとかというカステラでできたお菓子。
いつもは怖い顔のおじさんが
にっこり笑って頭をなぜてくれるのも
すごくうれしかった。
それ以来、味を占めたパーマ屋の娘はどこの家にいっても
仏壇の前にちょこんと座ると線香を上げ、手を合わせた。
この手で結構おやつをせしめた記憶がある。
でも、洋服屋に行くのはつばめのシーズンだけだった。

