S-208 アルカイックスマイル首像 | きょうの石膏像 

S-208 アルカイックスマイル首像



きょうの石膏像     by Gee-S-208
S-208 アルカイックスマイル首像    H.42×W.19×D.20cm


典型的な古代ギリシャ・アルカイック期(紀元前700~480年頃)のコレーの彫刻だと思います。本物の所在はよく分かりません。どなたかご存知の方がいらしたら、ご一報ください謝



コレーというのはギリシャ語で”娘”という意味ですので、この時代に作られた少女像はみんな”コレー”ということになります。逆に男性像は”クーロス”と呼ばれます。


”コレー”と言う言葉は、それ以外にデメテル(豊穣の神)とゼウスとの間に生まれた娘を指すこともあります。



コレーの物語はこんなお話・・・・・・


デメテルは娘を溺愛していて、どこに行くにも一緒の仲良し親子でした。ハート


ある日、デメテルがちょっと目を離したすきに冥界の王ハデスが娘コレーをさらってしまいました。地獄入口


デメテルは悲しみ、娘を探し続けました。デメテルが娘探しに奔走し、本来の豊穣の神としての職務を放棄してしまったため大地は荒れ果て、不毛の地となりました。


これを見たゼウスはあわててコレー(冥界ではペルセポネと呼ばれた)を返すようにハデスを説得。一度はデメテルの元へ戻ったコレーだったのですが、冥界の食べ物であるざくろを四粒食べてしまったことが判明し、一年のうち、四ヶ月だけは冥界で暮らさなければならなくなってしまいました。ざくろ


この四ヶ月だけは、デメテルが悲しみにくれ、仕事をしなくなってしまうので、大地はなにも実りをもたらさない期間になってしまいました。そしてこの四ヶ月間が”冬"と呼ばれる季節になったのです。雪だるま


ファイル:Demeter Pio-Clementino Inv254.jpg

これはヴァチカンにあるデメテル像



こちらはコレー(ペルセポネ)像



この”ペルセポネ(コレー)の略奪”と”ペルセポネの冥界からの帰還”はいろいろな絵画のテーマにもなっています。



こちらがレンブラントの”ペルセポネーの略奪”


そして、”ペルセポネーの帰還”(Frederic Leighton作・・・・・・誰?)


かなり石膏像から離れてしまいました。




今回取り上げた、S-208 アルカイックスマイル首像は、私共の運営するオンラインショップ「石膏像ドットコム」で実際に購入していただくことが出来ます。以下のバナーをクリックすると、ショップに入れます。よかったら覗いてみてください。


きょうの石膏像     by Gee-sekkouzou.com





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