岡田 社長様
僕が尾西 岡田社長は三河、同郷愛知県出身者として特別な思いを寄せていました。
昭和40から50年代の時分、食品市場流通が最も成熟期に入った時代に大活躍された、火の玉のように冴えた岡田社長の商売勘と活躍は、自分の事のような喜びでもありました。
それはまさに岡崎から江戸へ移った家康の、その大成功を思わせたものであり、やはり千葉県大半の食品商業界の領主と言うに相応しい、誠に傑出した商売人であったと思います。特に私が目標としていたところは、懐の深いお人柄だったことです。まず人を信じ、そのあとから行く者が持っている能力を引き延ばし、背中を押せるお方でした。四文字で語れば『誠心誠意』。それが人を引き付け止まなかった岡田社長の成功の秘訣であり、魅力だったと思います。『商売力 経営力 人間力』全部が抜きんでていた岡田社長の働く姿は、単に岡田商店の力としてのみならず、業界の後塵を拝する者達へのとても優れたお手本であり、また僕にとっても仕事の師匠として大変尊敬の念を抱かせたものでした。私たちの手の届かない世界に行ってしまわれますが、あなたの生命の締めくくりの今、人生の成功者として称賛の拍手をもってお見送りさせていただきます。 関戸富夫