華山路にある「Chartres」がなかなか良いというので、クーネルと出かける。
1時近くだったのだが、店内は満員で、受付の女性が予約はあるかと中国語で聞くので、英語でNo Reservationと答えると、流暢な英語でだったら名前を書いてそこで待っててくれという。
すでに親子が一組待っていたが、すぐ空きそうだったので待つことにする。
5分くらい待つと、二階に案内された。二階もあるのだが、今まで閉めていたようだ。誰もいない部屋で結構雰囲気が良い。ウエイトレスも英語はできないが、こちらの英語は的確に理解して、料理もおいしい。Chartresは「夏朵 Xiaduo」と書く。
夜は家で食べる。
昨日の尊王攘夷について。
日本では外国からの侵略がなかったので、江戸時代末期に外国人がたくさん現れると、とたんに尊王攘夷と言い始めては日本の天皇を守り、外国人を追い払うどころか、国の形を変えてしまった。
その勢いで朝鮮に手紙を送り、「おたくも開化したほうがいい、そうでないと外国人に侵略される」と言った。何百年もまえから外国人の侵略に悩まされ続けた朝鮮に対して、無邪気なものだったらしい。
さらに手紙に「日本は天皇を立てて攘夷を行った」というような皇の字をたくさん使ったことが朝鮮の不信を買ったらしい。
「朝鮮にとって尊王の王は清国皇帝のみをさすのである。日本の場合は、当時の朝鮮からすれば物知らずにも自国の天皇をさしている。日本に礼教という秩序感覚がないのか、というのが明治政権成立早々の朝鮮側の不快と不安だった。不安とは、礼教がないぶんだけ野蛮ということである。野蛮とはルールがないことをさし、何をしでかすかわからない、ということなのである。」
逆に日本は朝鮮の態度に憤慨して、朝鮮出兵などを言い出していたのだから誤解も甚だしかったのだ。