今日から上海に戻る。昨日はあれほど風がつよく天候が悪かったので飛行機が時間通りに飛び立つか心配だったが、今日は風がやや収まって、東方航空の飛行機も通常通りのフライトだった。

海岸にある飛行場なので海から高い波が海岸に向かって押し寄せていて、滑走路脇のテトラポットに白い波がかかっていた。


昼は機内食ですます。夜もありもので簡単に済ませる。


「翔ぶが如く」について

時々薩摩軍の司令官たちを担ぐ駕籠かきがでてくる。司令官を駕籠にいれて四人で担ぐのだ。

今なら車にのって移動するところなのだろうが、西南戦争当時は車がないので馬に乗るか、さもなければ人力の駕籠しかない。当時人力車があったので、小説の中でも小倉から熊本の県境まで人力車で移動したというような話ものっているが、薩摩軍の司令官の中には特設の屋台のような駕籠をつくって人足に担がせて前線で戦ったものがいたようである。この人足たちも一体いくらもらっていたのかわからないが、いずれも勇敢で決してひるむことなく前線で駕籠かきをやっていたようだ。

西郷隆盛が宮崎から鹿児島に逃避するときも山越えをしたらしく。この山越えにも人足が使われた。西郷はかなりの巨体だったらしいので、きっと駕籠かきも大変だっただろうなあと思われる。

こういう戦争の全面に出ない人たちで戦争の巻き添えになってなくなった人のことを思うとやりきれないきもする。但し、実際に全線にでていく人足達は、自分の勇気のあるところを見せようとしていてあまり深くかんがえていなかったのかもしれない。