今まで教師から理不尽な指導されたり、嫌な思いをした経験はあまりありません。
ただ、小学生の時の絵の具について今だに納得できないことがありました。
毎年、秋ごろになると写生の時間がありました。
テーマとしては何故か年がわりで、人物と風景を交互に行われていた気がします。
ある年の写生の時間の最初の時間に、教師から「黒色の絵の具は使わないこと!」と言う謎のルールが言い渡されました。
なんでも、世の中には真っ黒と言う色は存在しない。
濃い紺色だったり、何かしらの色味があると言うのです。
そのお達しからパレットに黒い絵の具を乗せることさえ許されませんでした。
黒い絵の具を出そうものなら、黒色絵の具警察と化したクラスメートから通報されます。
私はこれが理不尽でなりませんでした。
確かに黒い絵の具ベタ塗りするのはいかがかとは思いますが、色の調色に黒い絵の具を使えないのは困ります。
他の色を合わせて黒っぽい色を調色することはできますが、その絵の具を他の色に混ぜると黒絵の具で調色したものとニアンスが違います。
教師は恐らく、指導要領だとか研修会だとかで「真っ黒は存在しない」論を聞かされあまり考えずに実践したのではないだろうか、芸術と言うものはそんな窮屈なものではない!わかってないな!
と、当時小学4年生の私は思っていました。(言いわしませんでしたがね)
小学校の教師は国語・算数から体育・図工まで教えないといけないから仕方ないとは思いますけどね。
黒絵の具禁止令が出た年は、影の色味がどうしても納得がいかずドキドキしながら人目を盗んでこっそりと使いましたけどね。
なんでこんな思いをしながら絵を描かなくてはならんのだと理不尽を感じていました。
黒絵の具をこっそり使った絵は子供県展(だったかな?)で賞を頂きましたけどね。