パイナップルを食べると口の中が痛くなることがあります。
生のパイナップルにはブロメリンというとても強力なタンパク質分解酵素が含まれていて、人間の体はタンパク質でできているので、舌や口の中の表面はブロメリンによって破壊されてしまいます。
このため、口の中が痛いと感じるのです
ブロメリンは熱せば熱するほど増加するので、甘いパイナップルを食べたときほど口の中が痛くなります。
ブロメリンは熱に弱く、60度ほどで分解されてしまうので、加熱殺菌されている缶詰を食べても口の中は痛くならないのです。
ブロメリンは消化を助け、腸内の腐敗物を分解する作用もあります。
タンパク質を分解する働きを利用して、安い肉を調理前にパイナップルと一緒に漬け込んでおくと肉が軟らかくなり消化もよくなります
かき氷など冷たいものを食べると頭がキーンと痛くなることがありますが、これは副鼻腔などに通っている血管が冷やされ収縮するためといわれています。
血管が収縮するとプロスタグランジンという物質が局所で生まれ、この物質には収縮してしまった血管を拡張する働きがありますが、それと同時に痛みを感じる受容体を刺激する作用もあり、頭全体が痛くなるのです