植物が緑色なのは、葉緑素があるからです
葉緑素は光合成で重要な働きをするものです。
太陽の光を受けると、葉緑素から電子が飛び出します。
飛び出した電子はすぐに、元の場所に戻ろうとして動き回るのです。
エネルギーを受け取った葉緑素は、そのエネルギーを隣の葉緑素に伝え、どんどんその隣へ隣へと伝えていきます。
そのスピードは超高速で、1000億分の1秒というときもあるんだとか。
こうして、葉緑素は光が当たると、当たる前よりも大きなエネルギーを持ち、それによって太陽光エネルギーを葉緑素のエネルギーに変えているのです
そして、最後に、核となる葉緑素にエネルギー全部が集められて、光合成をする物質に変化する……
葉緑素の働きで光が葉の中に閉じ込められる、というわけなんですね。
葉緑体の中には、こうしてできた葉緑素がたっぷり詰まっているというわけです。
葉緑体は1個の大きさが1ミリの200分の1、およそ5ミクロンくらいです。
植物の葉はたくさんの細胞が集まって出来ているのですが、1つの細胞にはだいたい50~200個もの葉緑体が含まれているんだそうです。
葉緑素の働きで、葉っぱには光エネルギーがたくさん詰まっているということがわかりますね