~市長に「行政の公平性」を質問しても、答弁せず!!~

映画「男はつらいよ」の田園風景が全国的に知られる矢切耕地。
都内の事業者が2017年秋、この矢切耕地に大型物流センター計画を打ち出し、農家(対象農家は約100戸)と売買契約(坪8万円で土地購入/手付け金無し、高額な違約金)を進めました。当時の松戸市は「物流倉庫の開発を可能にするルール変更(地区計画等)」を行う考えはなく、計画は宙に浮いた状態であることを、朝日新聞が報じました。

しかしながら2023年11月に、突如として本郷谷市長は、矢切地域に物流倉庫の開発を可能とするルール変更を行う方針を示しました。

「特定の事業者」が既に地権者と違約金を含めた売買契約を結んでいるなかで、市長が「物流倉庫の開発を可能にするルール変更」を行うことは、「特定の事業者」以外の事業者の参入を妨げることになります。市長が「特定の事業者」を優遇し、「他の事業者」の参入を排除しているような状況に、多くの市民から「行政の公平性が損なわれているのでは?」
という疑問の声が挙がっています。この声をうけて、関根ジローは12月議会で、市長に「行政の公平性」を質問しましたが、市長は、答弁しませんでした。市長は説明責任を果たすべきです。

関根ジローは、行政の公平性を取り戻すために、松戸市が該当の土地を購入※し、ルール変更を行わなくても開発が可能な「農業に資する開発」に限定し、広く事業者から提案を募り、矢切耕地の活性化を図るべきと考えています。

※矢切の渡し公園用地の松戸市の土地取得単価は坪約6.4万円です。民間に土地を売却する場合には、土地売却代金に2割の税金がかかりますので、仮に民間が同矢切の渡し公園用地を買う場合には、6.4万円÷0.8で8万円が必要になります。矢切の渡し公園付近で8万円であれば、国道6号付近はさらなる価格になると思われます。