【松戸市の熱中症対策(水・塩飴・ファン付ウエア等)について~「駅周辺の客引き対策スタッフ」及び「ポイ捨て喫煙の指導監視員」~】



国連のグテーレス事務総長は、「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が到来した」と警鐘を鳴らしています。
このような温暖化の伸展のなかで、松戸市としての熱中症対策がどのようになっているのか。
会派立憲民主党として9月議会の決算委員会で松戸市に質問したところ、松戸市として全庁的に熱中症対策を取り組んでおらず、各担当課の判断任せ、ということが分かりました。そのため、各担当課に対して、現状の熱中症対策を質問しました。

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<「駅周辺の客引き対策スタッフ」及び「ポイ捨て喫煙の指導監視員」の現状の熱中症対策(9月議会の議事録を転載)>

■質問
「駅周辺の客引き対策スタッフ」及び「ポイ捨て喫煙の指導監視員」の熱中症対策(水分、塩飴、ファン付きウェアは雇用者側が用意?職員・スタッフ側が用意?)を教えてください。

■答弁(市民安全課)
初めに、安全・快適まちづくり推進事業でございますが、日中に勤務する路上喫煙対策等の指導監視員へは、熱中症に対する注意喚起はもとより、就業中や昼食時など、冷房の効いた部屋において適宜、休憩を取っていただいております。
また、夕方から夜間にかけて勤務する客引き行為対策等の指導監視員につきましても、同様の対応をさせていただいておりますが、令和4年度において、それぞれの指導監視員への水・塩あめ・ファン付きウエアの支給は行っておりません。

■要望
一定の熱中症対策を講じているものの、水・塩あめ・ファン付きウエアの支給がないとのことでした。真夏日においては、雇用側が支給するべきと思いますので、ご検討ください。

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<関根ジローの熱中症対策の考え方>

1.熱中症対策の必要性

国連のグテーレス事務総長は、「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が到来した」と警鐘を鳴らしています。千葉県は、今年は9月14日の時点で、熱中症アラートが33日間も発表されています。しかしながら、松戸市職員や委託事業者のスタッフは、熱中症アラートが発動された環境においても、業務を遂行するため、屋外で仕事をしなければならない場合があります。このような真夏日での屋外勤務の熱中症対策として「水分、塩飴、ファン付きウェア」等を、市役所として市職員に支給しているのか、委託に関しては仕様書に熱中症対策を明記し委託費にその必要な費用を加算しているのか、について決算委員会で伺いました。

2.松戸市の熱中症対策の現状

答弁を聞いて、驚いたのですが、「担当課によって熱中対策の現状がバラバラであること」がわかりました。まず、市職員に対する熱中症対策ですが、少数ではありますが担当課によっては、市職員に対して「水分等の支給、ファン付きウェアの支給」を行っているところがありましたが、大部分の担当課は支給をしていないことがわかりました。真夏日については、屋外で勤務する職員に対して、市役所としてこれらの支給をすべきです。次に、委託事業者への熱中症対策ですが、多くの担当課で「仕様書に熱中症対策が明記されていない、委託費に熱中症対策が加算されていない、だけども熱中症対策は委託事業者がするべき」といった旨のご回答が多かったように感じました。これは、問題があると思います。松戸市が、委託事業者に対して、真夏日でも屋外勤務をしてもらう仕事を委託しているのであれば、当然にその熱中症対策費は松戸市が委託費に加算して支払うべきだし、仕様書に熱中症対策を明記して、その対策が事業者として行っているのか徹底を図るためにチェックしていくべきです。この点、国交省では、真夏日の割合によって現場管理費へ熱中症対策費用を加算するという取り組みをスタートさせています。国交省以外の省庁も同様の考え方を設けており、適用する自治体も増えていますが、残念ながら松戸市では今のところ導入されておりません。この「熱中症対策に資する補正」については、今後の議会で導入にむけて質問します。

3.全庁的に熱中症対策を取り組む担当課が不存在

さて、先ほど松戸市の熱中症対策が、「担当課によって熱中対策の現状がバラバラであること」を申し上げましたが、この要因は、松戸市として、市職員や委託事業者の熱中症対策をどうするのか?について、全庁的に取り組むための指針やガイドライン策定などする担当課が決められていないからです。市長は、熱中症対策について各課に任せるだけでなく、早期に全庁的に取り組む所管課を決め、改善にむけて​取り組むべきです。

4.ファン付きウエアは地元企業(株式会社マブチモーター)の応援にも繋がる

ファン付きウェアのファンのシェアの5割超えを市内企業であるマブチモーター株式会社が占めているとのことです。市内企業を応援する観点から、市役所や委託会社でファン付きウェアを導入する際には、マブチモーターのファンが使用されているものを購入するよう、条件を付すことを、松戸市に要望しています。