松戸市上本郷の地では、古くより大獅子・女獅子・中獅子の三匹による三匹獅子舞が伝承されており、今日まで連綿と引き継がれております。伝承の時期については定かではありませんが、元神官中山家の文書には明和7年(1770年)9月吉日三匹獅子の奉納に関する記述が残されており、少なくとも250年近くの歴史があります。

上本郷三匹獅子舞は、毎年10月に風早神社・明治神社の両方で行われます。構成は、大獅子、女獅子、中獅子の3匹で、五穀豊穣を祈願して舞が奉納されます。当地の獅子舞は、和名ケ谷から伝えられたと言われておりますが、現在では和名ケ谷の獅子舞よりも勇壮だと賞賛され、剣の舞では太刀を帯びて舞います。

昭和44年4月、和名ヶ谷、大橋の獅子舞と共に松戸市の無形文化財に指定され、現在に至ります。