松戸市の公立小中学校において47人の正規教員不足に陥っています。正規教員が不足していることで、他の正規教員がその穴(授業や担任や部活等)を埋めることになり、教員の多忙化に拍車をかけています。松戸市として、千葉県に対して、臨時的任用講師の更なる配置を求めているものの、代替講師の配置が見込めず、教員不足がさらに増加する見込みであることから、松戸市議会6月議会において「支援スタッフを増員するための予算」が諮られ、関根ジローは所属する会派「立憲民主党・無所属」として賛成し、議会としても賛成多数で可決されています。本件については会派を代表してデリ市議が下記の通り賛成討論をしています。

この可決をうけて、添付の通り、採用募集がされており、多くの応募があることを願っています。

しかしながら、支援スタッフが主体的に授業を行えるものではなく、あくまでも正規教員のサポートになります。根本的な解決策は、県による正規教員の適正配置や、臨時的任用講師の更なる配置が必要です。この点、安藤じゅん子千葉県議会議員と連携し、県に引き続き要望していまいります。


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補正予算案の概要 (第3回)についてです。これは千葉県教育委員会の松戸市立小中学校教職員未配置による教育活動の低下を防ぐため、各学校の人員不足を教員免許を持つ人を市の会計年度任用職員として
配置することで補うというものですが、現在のこの状況は子ども達や教職員への影響は計り知れないと思いますので、本当に緊急措置として何としても必要な人員を確保して欲しいんですが、まずそもそも4月1日時点で必要な正規職員が207人も不足しているというのが大きな問題です。市内の公立小中学校での本来配置すべき正規教員は約2000人くらいという事なので、新学期がスタートする時点でそもそも1割足りないという異常事態だったわけです。臨時的任用講師を配置してもらってるが、さらに育児休業・病気休暇等により未配置が6月1日時点で47人。今後代替講師の配置が見込めず、教員不足がさらに増加する見込みということで今回このような補正が組まれたわけです。

委員会でも教育長みずから、答弁されてましたが、当然この配置は、千葉県の管轄なので千葉県教育委員会・千葉県市長会等に教員未配置解消について改善要望を行ってきてるが、今年度は昨年度以上に未配置率が高くなってしまってると。県の採用選考の募集数がそもそも十分な数ではないと言う話もあります。今年度で言えば、小学校で600人程度だったようですが、倍率が小学校で、2.5倍、中高で4.1倍という事だったので、小学校では1500人くらいの応募があっても600人くらいしか採用してないという事だと思います。もちろん教育の質は担保してもらわないとならないので、応募があった人を誰でも採用できないのはわかるけれど、これは財源の問題もあるんじゃないか?と思います。これはあらゆる機会を通してはたらきかけをして、改善してもらわないとならないと思います。

この件に関して6月県議会で、冨塚教育長は未配置の原因としては、教員志願者の減少や、産休、育休代替講師の必要数の増加等が挙げられる。県教育委員会では、職業選択の早い段階から教員を志してもらえるよう、高校生、大学生に教員の魅力を伝える出前講座を
令和3年度は133回実施し、さらに今年度からは大学の新入生を対象とした特別講座を新たに開始。また退職者に個別に電話連絡をして再任用や講師登録を依頼するほか、市町村教育委員会と連携した講師登録説明会を県内各地で開催し、一人でも多くの人材を確保するよう努めているところ。7月からの教員免許更新制の廃止に伴い、免許が失効した方や免許を持ちながら教職に就いていない方も任用し易くなることから、広報誌やSNS等により制度の改正を広く周知し、講師登録者の増加を図るなど、今後とも様々な方策により、未配置の解消に取り組むとの事です。本来は採用選考の募集数を増にすることが一番ですが、県としても昨年度より未配置が増加している原因を分析し、教師不足を解消していくことは喫緊の課題だと捉えているようなので、引き続き松戸市としても働きかけを続けていただきたいと思います。

また教職員の負担軽減というのはもうかなり前から言われていますし、働き方改革をしなければ、たしかに教員志願者数は減少していく一方だとは思います。今年度は緊急措置として人員が確保できたとしても本質的な問題は解消されませんし、これは市教委でもできることがあるのではないか?と思います。

これは3月にも要望したんですが、コロナ禍において学校における感染及びその拡大リスクを可能な限り低減した上で、学校運営を継続していく必要がある中で、平時においても多忙化が指摘されている教員に関しては、感染防止対策の業務やGIGAスクール構想の前倒しなどが加わったことで、更なる負荷がかかっているわけです。

千葉県では教員の負担を軽くし、授業に注力できるよう、スクールサポートスタッフというものを配置し、感染防止対策として校内の消毒作業や児童生徒の検温、欠席連絡への電話対応などを行っているんです。スクールサポートスタッフの配置は国の補助事業を活用し、令和4年度も千葉県では小中学校190校と特別支援学校29校に配置することとしています。こういうものも、松戸市では今年度も4名という事で少ないです。できる限り活用していただきたいですし、同じようにICT支援員にしても、教員の負担軽減を図りながら機能向上していく為には、必要なサポートなんだと思います。で、国基準の4分の1程度の配置で、何年も検証するまでもなく、柏市などは最初から国基準の配置をしてるわけですから必要なら必要とはやく判断して予算が必要なら要求していくべきだと思うんです。また運動部活動に関しても教員の長時間勤務の要因ともなっていて、千葉県では土日の部活動の地域移行を段階的に進めているところなので、この辺りもぜひできる限り進めて欲しいという事を要望しておきます。

今回はあくまで応急処置という事だと思いますが、時給についても県の会計年度任用職員の条件にあわせたようですが、他市ではもうちょっと高く設定しているところあるようですので、一次募集での応募しだいでは、条件面の見直しなども考えてもらえるようよろしくお願いします。とにかく教員の事務や雑用が多すぎるので、教員補助のための事務員や業務員をつけて、教員しかできない仕事に専念できるようにして、なにより子ども達のためにも、しっかりとした教育環境を整えていただきたいと強く要望して、会派を代表した私の賛成討論といたします。

皆さんの満場のご賛同をお願いします。