松戸市では、ひとり親世帯の児童に対し、学習支援及び居場所の提供を行っています※1。また、学習支援に通う、学習意欲が高く、基礎学力以上の学力取得を目指す生徒に、学習塾に通う費用の一部を助成する取り組みを行っています。なお、学習塾への費用を一部助成する取り組みは、関根ジローの議会での要望が実現するきっかけの1つとなっています※2。

これらひとり親世帯児童への学習支援の取り組みを評価する一方で、進学の際の受験料の負担が心配です。特に、大学受験の受験料は大きな負担となります。

そこで、松戸市3月議会予算委員会において、会派「立憲民主党」を代表して戸張ともこ市議が、受験料補助にむけた市の認識を問いました(議事録転載)。

関根ジローは、学習塾への費用を一部助成について、対象者の拡大(就学援助費補助対象家庭等に拡げたり、予算を拡充する)や、受験料への補助創設にむけて、引き続き力をつくしたいと思います。

※1 松戸市HP「子どもの学習支援事業」https://www.city.matsudo.chiba.jp/kenko_fukushi/seikatsushien/seikatsukonkyuusha/gakushuushien.html

※2 関根ジローブログ「学力向上を目的として、学習塾の受講費用や高校・大学等の受験料の無利子貸付等について導入できないか」https://ameblo.jp/sekine-jiro/entry-12739121708.html

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(議事録転載)

■Q1 戸張市議
令和3年度と比較すると減となっている理由を教えてください。

■A1 松戸市
本年度の実績から全体の受講者を下方修正し、また、中学2年生より中学3年生の受講者が多いことが判明したため、学年毎の人数を適正に配分しました。

■Q2 戸張市議
令和3年度から始まった事業ですが、受験結果を教えてください。

■A2 松戸市
本年度は、中学3年生が3名、高校2年生が1名へ助成を行いました。このうち、中学3年生の3名が受験し、3名とも第一志望校である公立高校へ合格しました。

■Q3 戸張市議
中3の受験生は公立高校を受験し合格したとのこと、大変によかったと思います。公立高校の受験料は限定的であり、1つの公立高校しか受験できないので受験料はそんなに問題にならないと思います。一方で、令和3年度は高3の受験生はいなかったとのことですが、今後、高3の受験生が大学を志望した場合、大学の受験料は高いので家庭への負担が心配です。その点について、市としてどのような見解をおもちですか。

■A3 松戸市
受験に際しましては、通塾する費用や参考書代、委員ご指摘の受験料など、多くの費用が必要となって参ります。これら、受験に際しての費用が家計を圧迫し、経済的な理由から、進学を諦めることにならないよう、支援しており、このうちの通塾に関する費用を助成することで、家計全体の圧迫を緩和し、受験料の捻出などへ充てることができるものと考えております。

■要望 戸張市議
大学では奨学金制度もありますし、バイトすることもできますので、私学の大学を希望する受験生もでてくると思います。
大学受験の受験料は、センター試験が3教科以上1万8000円、2教科以下1万2000円、かかります。国公立大の2次試験の受験料は、平均1万7000円。私立大の一般入試は、3万~3万5000円。医学系や音楽系などの場合は、4万円以上かかる場合もあります。このように受験料は、ひとり親家庭にとって大きな経済的な負担となります。ぜひ、大学の受験料への補助をご検討ください。