感染者が急増している第6波は、全国的に救急搬送困難事例が増加していると報道されています。松戸市においても例外ではなく、救急車が出場できない状態は合計37時間24分発生するなど、危機的な状況です。

 

松戸市議会3月議会の代表質問では、松戸市の救急搬送の状況について明らかにし、市民の感染予防対策への意識の向上を目的として、ひっ迫した救急現場の実情について市民に周知することを市長に要望しました。

 

議事録を転載します。

 

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◆質問:関根ジロー

埼玉新聞2月16日によると、新型コロナウイスに感染したさいたま市内の基礎疾患がない10代後半の男子学生が亡くなったと報じました。病院への救急搬送に至るまで、10箇所の病院に断られ、搬送まで2時間も要したことが判明しています。このような救急搬送困難事例が全国的に増加していると報道されており、市民から不安の声が高まっています。そこで、本市の状況をお聞きします。第6波における救急搬送の状況と、救急件数増に対応するための取り組みをお答えください。

 

◆答弁:松戸市

新型コロナウイルス感染症陽性確定者からの救急要請は、2月に入り急激に増加しており、本年1月の83件に対し、2月は25日現在において230件となっております。

この合計313件のうち、医療機関に搬送された方は200人、保健所の指示で自宅療養を継続された方が113人となっております。

また、通報から帰署まで4時間以上要した長時間救急事案につきましては104件で、最長事案は11時間07分となっております。

議員ご案内のとおり、救急搬送困難事案は全国的に増加しており、当市においても例外ではありません。

本年1月から2月25日まで、救急要請件数等の増加により、救急車が出場できない状態は延べ38日、合計37時間24分発生しております。

また、新型コロナウイルス感染症陽性確定者の医療機関交渉は保健所に委ねられますが、発熱等の新型コロナウイルス感染症が疑われる場合の医療機関交渉回数は、40回が最多となっております。

本市消防局では、救急隊が出場できない空白の時間を解消するため、非常用救急車を臨時運用して対応を図っているところです。

しかしながら、それでも救急車が不足する場合は隣接市から救急応援を受けて対応をしているところでございます。

今後も救急需要に適切に対応すべく、関係部局と協力し市民の安全・安心の確保に努めてまいる所存でございます。

以上、答弁とさせていただきます。

 

◆要望:関根ジロー

救急におかれましては、第6波の感染者激増のなかで、救急需要に適切に対応すべく、市民の安全・安心の確保に努めて頂いていること、感謝申し上げます。

一方で、市長部局におかれましては、市民の感染予防対策への意識の向上を目的として、ひっ迫した救急現場の実情についても市民に周知して頂くことを要望します。