関根ジローが、「盲導犬を普及させる会」と「全国の超党派地方議員」と連携して取り組む、多機能トイレへの「welcome!ほじょ犬ステッカー」を掲示する取り組みが、毎日新聞(2021年12月15日)に掲載されましたので記事のリンクをご紹介します⇒

 

 

 

 

◎社会に「補助犬の多機能トイレ使用」の理解が不足

 

身体障害者補助犬法で、2002年から公共交通機関や飲食店などで補助犬の受け入れが義務付けされてきました。しかしながら、身体障害者の生活を支える補助犬を多機能トイレに同伴したり、中で排せつさせたりすることについて社会に広く理解されていない現状があります。補助犬ユーザーのなかには、補助犬と一緒に多機能トイレに入ろうとして他の利用者や施設管理者から「補助犬を入れてほしくない」と言われたり、補助犬に排泄させることもあるためか「使用時間が長いので使わないで」と言われた、という声が相次いでいます。

 

◎「補助犬の多機能トイレ使用」の必要性

 

空港などで補助犬専用のトイレを設置する動きもありますが、「設置や維持費がかかる」「一定のスペースが必要」などの理由で設置が進んでいません。このような現状において、補助犬ユーザーは、多機能トイレで、補助犬の尻などにビニール袋を固定する専用のベルトやペットシーツなどを使って排泄させる必要があります。補助犬の多機能トイレでの排泄の様子は添付動画をご覧ください。

 

◎「補助犬の多機能トイレ使用」を拒むことは障害者差別

 

「身体障害者補助犬法」において、公共の施設や交通機関はもちろん、デパートやスーパー、ホテル、レストランなどの民間施設は、身体障害のある人が身体障害者補助犬を同伴するのを受け入れる義務があります。補助犬を同伴することのみをもってサービスの提供を拒むことは障害者差別に当たります。補助犬はペットではありません。社会のマナーもきちんと訓練されているし、衛生面でもきちんと管理されています。

 

◎松戸市、市内130か所の公共施設(多機能トイレ含む)に「ほじょ犬ステッカー」を貼付へ

 

千葉県松戸市で主に活動している「盲導犬を普及させる会」では、厚生労働省作成の「welcome!ほじょ犬ステッカー」を、多機能トイレに貼付し、補助犬ユーザーが多機能トイレを使いやすい環境整備を図る取組みを行っています。関根ジローは「盲導犬を普及させる会」と連携し、松戸市に対して6・9月議会において、市内公共施設への「welcome!ほじょ犬ステッカー」の貼付を議会で求めたところ、市内130か所の公共施設(多機能トイレ含む)に「ほじょ犬ステッカー」を貼付することを明らかにしました。

 

9月議会の市の答弁と関根ジローの要望(議事録未定稿)を転載します。

 

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◇答弁:松戸市

 

「補助犬ステッカーの掲示」についてご答弁申し上げます。

 

本年6月議会において、関根議員より、補助犬を連れた身体障害者の方が多機能トイレを使 いやすくなるよう、公共施設の入り口や、多機能トイレに身体障害者補助犬ステッカーを掲示することについてのご要望を頂きました。

 

ご要望を受けまして、本市では、市内の130か所の公共施設等の管理者に、「ほじょ犬ステッカー」の掲示を依頼いたしました。ステッカーの掲示を行った際には、掲示を行った旨の報告もお願いしており、これまで随時掲示の報告を受けております。

 

今後も、身体障害者補助犬を使用する身体障害者の方が、多機能トイレはじめ市内の様々 な施設を利用しやすくなるよう、「ほじょ犬ステッカー」 の掲示箇所を増やし、「身体障害者補助犬法」の普及啓発に努めてまいります 。

 

以上ご答弁とします。

 

◇要望:関根ジロー

 

公共施設の入り口や、多機能トイレへの身体障害者補助犬ステッカーの貼付について、早速のご対応ありがとうございました。

 

公共施設の入り口や、多機能トイレへのほじょ犬ステッカーの貼付推進に加えて、民間事業者に対しても、今年5月に成立した改正障害者差別解消法を根拠に、施設の入口や、多機能トイレに「ほじょ犬ステッカー」を掲示することを、市として働きかけて頂きますように要望します。