本日、マニフェスト大賞※1のエリア選抜が発表されました。

関根ジローもお手伝いさせて頂いている「盲導犬を普及させる会」の「補助犬トイレ」の取り組みがマニフェスト大賞エリア選抜(優秀賞候補)※2に選ばれました(関根ジローにとっては通算9回目のマニフェスト大賞受賞)。

 

※1 マニフェスト大賞とは、北川正恭・早稲田大学名誉教授が審査委員長を務める日本最大級の政策立案コンテストです⇒ http://www.local-manifesto.jp/manifestoaward/docs/2021092800024/

 

※2 エリア選抜は応募総数 2,730件のなかから選ばれた165件です。 

 

取り組み内容は下記の通りです。

 

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▼応募団体・個人名 ▼

盲導犬を普及させる会

 

▼応募タイトル▼

補助犬の多機能トイレ使用に理解を

 

▼取り組み要旨▼

「補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)が多機能トイレを利用すること」が社会に広く理解されていないことから、補助犬ユーザーから「多機能トイレの利用を断られた」という声が相次いで挙がっています。そこで「盲導犬を普及させる会」と「全国の超党派地方議員」が連携し、厚生労働省が作成した「welcome!ほじょ犬ステッカー」を多機能トイレに貼付し、補助犬が多機能トイレを使いやすい環境整備を図る取り組みを推進しています。

 

▼応募内容本文▼

 

1.社会に「補助犬の多機能トイレ使用」の理解が不足

 

身体障害者補助犬法で、2002年から公共交通機関や飲食店などで補助犬の受け入れが義務付けされてきました。しかしながら、身体障害者の生活を支える補助犬を多機能トイレに同伴したり、中で排せつさせたりすることについて社会に広く理解されていない現状があります。補助犬ユーザーのなかには、補助犬と一緒に多機能トイレに入ろうとして他の利用者や施設管理者から「補助犬を入れてほしくない」と言われたり、補助犬に排泄させることもあるためか「使用時間が長いので使わないで」と言われた、という声が相次いでいます。

 

2.「補助犬の多機能トイレ使用」の必要性

 

空港などで補助犬専用のトイレを設置する動きもありますが、「設置や維持費がかかる」「一定のスペースが必要」などの理由で設置が進んでいません。このような現状において、補助犬ユーザーは、多機能トイレで、補助犬の尻などにビニール袋を固定する専用のベルトやペットシーツなどを使って排泄させる必要があります。

 

3.「補助犬の多機能トイレ使用」を拒むことは障害者差別

 

「身体障害者補助犬法」において、公共の施設や交通機関はもちろん、デパートやスーパー、ホテル、レストランなどの民間施設は、身体障害のある人が身体障害者補助犬を同伴するのを受け入れる義務があります。補助犬を同伴することのみをもってサービスの提供を拒むことは障害者差別に当たります。補助犬はペットではありません。社会のマナーもきちんと訓練されているし、衛生面でもきちんと管理されています。

 

4.「welcome!ほじょ犬ステッカー」を多機能トイレに貼付する動きが全国に広がる

 

千葉県松戸市で主に活動している「盲導犬を普及させる会」では、厚生労働省作成の「welcome!ほじょ犬ステッカー」を、多機能トイレに貼付し、補助犬ユーザーが多機能トイレを使いやすい環境整備を図る取組みを行っています。「盲導犬を普及させる会」が地元自治体である松戸市に働きかけたことにより、松戸市立病院や松戸市営駐車場等の多機能トイレに「welcome!ほじょ犬ステッカー」を貼付することが実現しています。

 

「盲導犬を普及させる会」ではこの取り組みを全国に広げることを目的に、超党派地方議員にSNS等を活用し呼びかけ、全国から33名の議員が参加するオンラインによる意見交換会を6月7日に開催しました。意見交換会のなかで「各地方議員が、各地方議会での質問などを通じて、自治体管理の多機能トイレに『welcome!ほじょ犬ステッカー』を貼付することを促す」ことになりました。

 

その結果、地方議員の議会質問などをきっかけに、千葉県が県内の全市町村で「welcome!ほじょ犬ステッカー」を多機能トイレに貼付することを表明したことをはじめとして、全国各地で自治体が管理する多機能トイレに「welcome!ほじょ犬ステッカー」を添付する動きが広っています。

 

5.今後の取り組みについて

 

民間が管理する多機能トイレへの「welcome!ほじょ犬ステッカー」の貼付についても働きかけてまいります。また多機能トイレが新設される場合には、多機能トイレに通常貼付しているその他の国際シンボルマーク(車椅子のマーク等)と一緒に、初めから「welcome!ほじょ犬ステッカー」が貼付されるように、国に働きかけを行ってまいりたいと思います。