◎松戸市議会議員に感染が拡がった場合、議会運営が困難になるおそれ

 

松戸市長が提案する新型コロナウイルス感染症を含めた市民生活に密接に関わる予算・議案を議論し、採決を行う場所が、松戸市議会です。松戸市議会の採決により賛成多数で可決されなければ予算・議案が成立しません。

 

仮に松戸市議会開会中に、議員が感染し、議員間に濃厚接触者が多数生じた場合には、議会が開催できなくなり、予算・議案が審議できない・採決できない場合も生じる恐れがあります。

 

◎全議員を対象としたPCR検査の実施を求める要望について

 

そこで、関根ジローが所属する市議会会派「立憲民主党」は、連携する市議会会派「政策実現フォーラム」と一緒に、「松戸市議会を臨むにあたって全議員のPCR検査を受検するべきではないか」という提案をしています。1月18日に開催された松戸市議会の「議会運営委員会」にて、増田薫幹事長が「議題としては諮ってほしい」と発言したものの、結果的に議題にさえ、されませんでした。そこで、全議員の定期的なPCR検査の実施を求める等の要望書(転載)を超党派で「議会運営委員会委員長」宛てに提出しました。

 

◎自主的なPCR検査について

 

議会全体としてPCR検査を受けることには時間がかかりそうですので、先行して市議会会派「立憲民主党」「政策実現フォーラム」の全7名は、自主的に、議会開会前の2月下旬、及び3月にPCR検査(民間検査会社が行うスクリーニング検査)を受けることにしました。

 

◎市議会議員2名の感染が確認

 

関根ジローとしては、議員が議会に集まる2月12日(3月議会議案説明会)までにPCR検査の結果がわかるを段取りをしていたところ、2月8日に40代の男性市議1名の感染・9日に50代の男性市議1名の感染が確認されたことが明らかになったことから、急きょ8日にPCR検査をうけ、9日に陰性を確認しました。

 

◎全議員は定期的なPCR検査を実施し、質問時間を短縮しない議会の実現を

 

議会運営委員会では今のところ全議員のPCR検査を行わず「議員の質問時間を大幅に削減すること」でコロナ対策をするとしています。詳細はコチラ⇒https://ameblo.jp/sekine-jiro/entry-12654995958.html 議員の質問時間の削減は、行政のチェック機能や政策提言機能を全うしていくうえで、大きな問題があると、関根ジローは考えます。

 

安易に議員の質問時間を削減するのではなく、全議員が定期的にPCR検査をうけることで、質問時間を短縮しない、行政のチェック機能や政策提言機能を全うする、そんな市議会であるべきです。

 

 

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「議会運営に関する要望書」

 

提出日:2月9日

 

提出先:議会運営委員長 杉山由祥さま

 

提出者:日本共産党/立憲民主党/政策実現フォーラム/市民力・立憲民主党(順不同)

 

「議会運営に関する要望書」

 

日頃は議会運営にご尽力いただきありがとうございます。

 

新型コロナウイルス感染症の収束が見えない中、議会における感染防止対策と同時に、議会の果たすべき役割が益々重要になっています。松戸市議会では、近隣他市と比較しても、より厳重な対策をしてきました。一方で緊急事態宣言下であることを理由に、議会質問の時間短縮がさらに進み、議員の権利が十分保証されていないと感じております。それは、ひいては市民の権利に直結する問題でもあります。

 

2月5日の議会運営委員会において、3月定例会以降、12月定例会までの質問・討論時間の短縮や交代制について議決されましたが、3分の1近い議員が反対をしました。その際、安易に質問時間の短縮や交代制にするのではなく、会期中の定期PCR検査の実施、議場の扉の常時開放、質問時間に答弁時間を含めない片道方式の導入等、様々な提案がなされましたが、残念ながら、段階的にも選択肢を設けてはいただけませんでした。地方議会における質問時間の短縮等について千葉大大学院の関谷昇教授は「議会の役割を半ば放棄している」と指摘しています。行政のチェック機能や政策提言機能を全うしていくべきであり、その為に議会は短縮しない環境を整える努力を最大限求められていると考えます。

 

また、1月末には東京都中野区議会議員2名が新型コロナウイルスに感染し、2月1日〜4日に予定されていた委員会は中止になりました。その後、他には感染者がいなかったことが確認されたため、延期となっていた各常任委員会も翌週に開催されることになりましたが、もしも感染発覚が遅れ、さらなる感染者や濃厚接触者がでれば、議会が開けない状況になっていたかもしれません。松戸市議会においても1月に1名、さらに2月6日に感染が確認された議員は不顕性感染(無症状)で、PCR検査をしなければ見つけられなかったと思われます。

 

さらに、会議の進め方について申し上げます。我々議員はそれぞれが市民の負託を受けており、様々な主張に耳を傾け、お互いに歩み寄る努力が求められます。民主主義においては少数意見の尊重も基本であることは言うまでもありません。ましてや3分の1に近い議会運営委員が要望しているのに全く取り合うこともなく、多数決で決めてしまうやり方は納得できません。

 

また現在、コロナ収束に向け、ワクチン接種に向けた取り組みが国を挙げて行われております。

 

こうした中で、松戸市議会が約10か月先の定例会においても緊急事態宣言下と同じように議員、議会の活動に対しての制限を決めることは、こうした収束への取り組みを「松戸市議会は悲観的に見ている」と市民から捉えられてしまうのではないでしょうか。又、議会は果たすべき役割を自ら放棄しているのではとの疑念を市民の皆様に抱かれてしまうかもしれません。

 

そこで、現状以外の感染防止策を講じて、議会における最大限の新型コロナウイルス感染防止対策を行うのと同時に、議員の権利を守りつつ、議会の役割を最大限果たすため、以下、提案、要望いたします。

 

 

1.議会運営に支障をきたさない為に定例会会期中週2回程度(潜伏期間を網羅)のPCR検査の実施、もしくは議場使用期間のみのPCR検査を実施し、陰性となった議員のみ出席の対策を講じること。

 

2.換気の徹底をおこなうこと(本会議場の扉の常時開放、空気清浄機の導入など)

 

3. 質問時間に答弁時間を含めない片道方式の導入を検討すること。

 

4.委員会等をオンラインを活用して開催することを検討すること