【瓦版】コロナ禍における公立小中学校の対応について~今年度予定してた学習範囲は今年度に修了?それとも複数年で修了?~

新しいリーフレットを作成しました。ご希望ございましたら郵送します。

 

また関根ジローは、毎朝駅頭で「かわら版」をお渡ししておりますが、お渡しできる方は限られています。より多くの方々に、関根ジローに対する理解を深めて頂くために、ご自宅の周辺など「かわら版」をポスティングしてくださる方を募集しています。随時、50枚くらいからご希望の枚数をご自宅にお届けします。

 

↓↓↓

 

新型コロナウイルスの影響で休校が長期化したことから、文部科学省は「学習内容の一部繰り越しを容認する(最終学年は除く)」旨の通知を全国の自治体に出しています。この文科省の通知に対する松戸市の考えを松戸市6月議会で質問しました。答弁は「今年度予定していた学習範囲は今年度中に修了させる」というものでした。「夏季・冬季休暇の短縮や、土曜授業を行い授業時間を確保する工夫を行う」としても、それでもなお、授業が駆け足になることは確実で、子どもたちには大きな負担となります。授業についていけなくなる子どもが出てきはしないか大変に心配です。また、教職員の働き方についても心配です。コロナ禍以前から、教職員の長時間労働が問題となっていました。具体的には、千葉県教育委員会が2019年6月に公立学校教員の出退勤時刻実態調査を行ったところ、「中学校の教諭では残業が月80時間(過労死ライン)を超える割合が約80%に上る」ことが明らかになっています。そしてコロナ禍以降の対応として「消毒作業」「トイレ清掃」「生徒の検温管理」などが、「新たな業務」もしくは「従来は生徒が行っていたものを教職員が特化して行う業務」として追加され、教職員の大きな負担となっています。これに加えて、土曜授業のための出勤、夏季冬季休暇短縮による出勤することにより、負担が著しく増大しています。また、かなりの駆け足の授業になることで、授業についていけない生徒がでてくると思われますが、これらの子どもたちへの学習のフォローもしなければなりません。また「児童生徒に症状がないが自宅待機や欠席するケース」にも教職員は対応しなければなりません。加えて、保護者から「オンライン授業を導入してほしい」という声の高まりを受けて、オンライン授業についても研究をしていくことが求められています。

 

以上のように松戸市が「今年度予定していた範囲は今年度中に修了させる」としたことで、生徒・教職員への負担は確実に増大します。松戸市は、文科省の通知を受けて「今年度予定していた学習範囲を複数年で修了する」ことを改めて検討すべきと思います。仮に「今年度予定していた範囲は今年度中に修了させる」ことに変わりがないのであれば、「トイレをはじめとした清掃を外部委託」したり「理科支援員やICT支援員などの各スタッフを全校に早期に導入する」など、「教職員の負担軽減」につながり、且つ「子どもたちにとっても学習の理解が深まる」各施策を実現すべきです。