〇チバテレビの報道と松戸市の情報発信について

 

「松戸市内の学校の非常勤公務員が感染」したことチバテレビに報じられました※1。昨日の松戸市安全安心メール※2には「非常勤公務員」のみ記載されており、「松戸市内の学校の非常勤公務員」だったことは盛り込まれていませんでした。

 

〇PCR検査結果の情報の取り扱いの現状について

 

そもそもPCR検査の検査結果を把握しているのは、千葉県立松戸保健所管内では県になります。その後、県が松戸市をはじめとした保健所管内の自治体に情報共有するのですが、その情報の中身は基本的には安全安心メールで配信されている<感染者の概要>に留まり、「勤務先」などは情報共有されません。このことについて関根ジローは所属する市議会会派「政策実現フォーラム」として、松戸市・千葉県に対して改善を求めています※3。

 

松戸市として「松戸市内の学校の非常勤公務員」だったことを知るには、感染者ご本人が勤務先の学校に申し出、学校が教育委員会に情報共有し、教育長が市長に情報共有する必要があります。

 

〇松戸市が「松戸市内の学校の非常勤公務員」という情報を安全安心メールに盛り込まなかった理由について

 

話しは戻って、今回のケースにおいて、松戸市が「松戸市内の学校の非常勤公務員」という情報を安全安心メールに盛り込まなかった理由として、2つの可能性が考えられます。

 

1つ目は「そもそも市長・教育長まで『感染者が松戸市内の学校の非常勤公務員だった』という情報が伝わってない」という可能性があります。

 

2つ目は、市長・教育長まで『感染者が松戸市内の学校の非常勤公務員だった』という情報が伝わっていたが、感染者が発症2日前から学校には行っていないことから「勤務先に濃厚接触者がいない」ことを理由に公表を伏せた可能性があります。なお、以前、市内中学生の感染が確認されたケースにおいては「濃厚接触者がいなかったことを理由」に、松戸市長・教育長は「中学生の感染を非公開」にし「同校関係者への注意喚起もしない」という判断をしています※4。

 

以上の可能性が考えられますが、実情がどうだったのか市に確認したいと思います。

 

なお、関根ジローが所属する市議会会派「政策実現フォーラム」は市長に対して「学校、介護福祉施設、放課後児童クラブ、保育園、幼稚園などで感染者が確認された際の情報のとり扱いについて、全市的なルールを策定すること」を要望※5しています。

 

※1 チバテレビ(5月6日)「新型コロナ感染80代女性死亡」https://www.chiba-tv.com/plus/detail/20200534584

 

※2 「新型コロナウイルス感染者(市内111例目)の発生について」https://ameblo.jp/sekine-jiro/entry-12595179262.html

 

※3 「松戸市と千葉県の協力体制を深めるために、必要な情報交換が遅延なく行われるように努めること。特に感染者が出た場合の対策や濃厚接触者の状態など、松戸市が知るべき情報を適宜提供することを県に求めること」を市長に要望しています。詳細はコチラ⇒「『みんなの声を松戸市政に!』新型コロナウイルス感染症対策に関する要望書(4月24日提出版)」https://ameblo.jp/sekine-jiro/entry-12592271496.html

 

※4 「『松戸市教育長の誤った判断』を見直すことを求める要望書」https://ameblo.jp/sekine-jiro/entry-12591653564.html

 

※5 「『みんなの声を松戸市政に!』新型コロナウイルス感染症対策に関する要望書(4月24日提出版)」https://ameblo.jp/sekine-jiro/entry-12592271496.html