Twitterで下記のご意見を頂きました。

 

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5年前の調査結果で賛成多数なのに中核市になっていなかったのは何故ですか?

もちろん新型コロナの流行は予想出来なかったとは思いますが。

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この質問は、「コロナ禍において、保健行政に関する権限が松戸市になく千葉県にあることで不都合が起きているのであれば、これまで松戸市において中核市移行の議論があったのだから、中核市に移行しておけば良かったのではないか」という趣旨のご質問と受け取りました。なお中核市移行の要件は人口20万人以上であることです。

 

関根ジローの回答です。

 

これまでの市議会においても度々、中核市が話題となり議論してきました。平成28年6月議会の公明党 織原正幸議員の質疑が参考になると思いますので議事録を添付します(※)。織原議員の指摘は鋭く、党派は違いますが僕も賛同するものです。

 

 

このような議論を重ねてきましたが、現在までにおいて、市から中核市移行に関する議題は市議会に上程されておりません(議会に諮られていませんので、議員は賛成も反対もしていません)。

 

また中核市を推進する担当であった市役所内の中核市検討室は平成29年まで存在していましたが、平成30年には中核市検討室が消滅し、市政総合研究室に統合されています。この組織改編は、市長の指示によるものです。

 

「中核市には、保健所の設置を始めとして、都道府県の事務権限が移譲されるが、移譲された事務に必要な財源については、主に地方交付税によって措置されており、これに見合う税源が都道府県に残されたまま移譲されていない可能性が高い」ことを理由に僕自身も中核市移行には慎重でした。

 

しかしながら、コロナ禍を通して、あまりにも千葉県から情報はこないし、市民の声をダイレクトに政策に活かすことができない(千葉県に依頼しなければならない部分が多分にある)、千葉県の動きが極めて遅い等から、保健所機能を自前で持つことについての議論は必須だ、と思うに至っております。

 

保健所を有する方法としては①中核市に移行する②政令指定都市に移行する等の方法があります。①については財源が県に残されたまま移譲されない恐れがありますが、②については確実に財源が政令市に移行されます。コロナ禍を契機に、松戸市は近隣市と合併し政令指定都市移行を目指すべきです。