松戸市では関根ジローの議会での提案がきっかけとなり「各公共施設の更新に併せて、ヘリサイン(※)を整備を推進」しています。現在、松戸市中央消防署が現地建替え工事が進んでおりますが、ヘリサインも添付の通り整備されました。なお、ヘリサイン推進については船橋市議会議員の三橋サブローさんが先進的に取り組まれており、関根ジローも賛同し松戸市に提案させて頂きました。

 

(※)ヘリサインとは?

公共施設の屋上に書かれた施設名などの表示。災害時に、ヘリコプターで救助や物資運搬をする際の目印となります。

 

関根ジローのヘリサイン推進の議会質問の議事録を転載します(平成28年3月議会)。

 

◆質問:関根ジロー

 

公共施設のヘリサインについてお伺いします。

 

松戸市で大規模な災害が起きた場合、救助活動や緊急物資輸送のため、各方面からヘリコプターが応援に来ることになるかと思います。東日本大震災で救助活動したヘリコプターの操縦士の話では、上空から見て目標物や目印となる建物が火災で焼失していたり、津波で流されている場合や水没していることがあり、目標地点がわかりにくく、救助活動に時間がかかるなどの影響があったそうです。また、大規模災害時には地理に不慣れな応援ヘリコプターも多数来ることが予想されます。

 

こういった場合でも迅速に救助活動ができるように、地上の目印として、主に公共施設の屋上に蛍光色の塗料で建物略称等を書き目印とするヘリサインというものの設置が広まっております。ヘリサインは、千葉県では219か所と少ないのですが、神奈川県では776か所、東京都では1,385か所で設置され、急速に増えています。

 

そこで質問いたします。現在、松戸市にはこのヘリサインは何か所設置されているのでしょうか。また、今後ヘリサインを設置する計画はあるのでしょうか。

 

加えて、ヘリサイン設置の費用に関して、昨年9月の千葉県議会定例会で野田剛彦県議が一般質問で、小中学校にヘリサインの設置を進めてはどうかと質問したところ、森田健作知事は、千葉県地域防災力向上総合支援補助金を活用し、市町村の積極的な取り組みを促すと答弁されました。その後、千葉県から各市町村へ補助金事業にヘリサインの設置も対象となる通知がなされたようですが、市はこの補助金を活用してヘリサインを小中学校に設置していくべきと思いますが、御見解をお伺いいたします。

 

◆答弁:松戸市

 

公共施設へのヘリサインについてでございますが、ヘリサインの整備につきましては、議員御案内のとおり、平成27年11月25日付けで、千葉県より県内各市町村長及び教育長宛てに公共建築物におけるヘリサインの整備について文書による依頼がございました。

 

内容といたしましては、千葉県では、災害時のヘリコプターによる被害状況の把握、救助・救急、緊急輸送活動等に効果があるヘリサインの整備に取り組んでおり、市町村も整備推進に取り組むようにというものでございます。

 

議員御質問の市内へのヘリサインの整備状況といたしましては、千葉県保有の施設であります西部防災センターにのみ整備されております。本市の公共建築物には整備されていない状況でございます。

 

今後の市内へのヘリサインの整備につきましては、千葉県では県立高等学校などの県保有の公共建築物への整備予定はなく、施設の改修等に併せて整備を進めていく予定とのことでございます。

 

本市といたしましては、今後、施設管理者及び教育委員会と施設改修に併せたヘリサインの整備につきまして、補助金の活用も視野に入れて協議してまいりたいと存じます。