議案への各議員の賛否態度は公開されるべきです。千葉県内で賛否態度を公開していない市は5市(37市中)あり、松戸市も含まれています。

 

このようななかで、市民から「松戸市議会議員の議案に対する賛否態度公開を求める請願」が松戸市9月議会に提出され、関根ジローは請願に賛同し紹介議員になりました。

 

この請願は9月10日の議会運営委員会で諮られ、冒頭に請願者から趣旨説明がありました。請願者にお願いをして趣旨説明原稿を頂きましたので、下記の通り転載します。

 

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本日は議員の皆様におかれましてはご多忙の中、私どもの請願を審議して頂くことを心より感謝申し上げます。

 

それでは早速ですが、代表してわたくしが請願趣旨を述べさせて頂きます。

 

現在、松戸市では、すでに多くの市で実施されている「個々の議員の議案や請願、陳情等に対する賛否」が残念ながら公開されていません。

 

しかし、我々市民は市民が選出した市民の代表である市議会議員が議案等に対する採決において、どのように議決権を行使されているのか、その賛否の態度に対して大変に関心がありますし、特に、自分が投票した議員については、公約や普段の言動通りの賛否態度となっているか是非、確認したいと思っています。

 

これまでにも「議案等に対する賛否の公開」について、議論があったと聞き及んでおりますが、現在においても我が街、50万人都市の松戸で、「議案等に対する賛否の公開」が行われていないことは不思議でなりません。

 

昨今、選挙において、特に地方選挙においては低投票が問題となっておりますが、このように自身が投票した議員の賛否態度もわからないとなりますとさらに松戸市政への関心が薄れるのではないか、そしてひいてはさらなる低投票率に拍車がかかるのではないかと懸念しております。

 

こうした懸念を払しょくするためにも是非、今回は請願を採択して頂きたいと切に願っております。

 

また、これまでの議論の中で、課題となっていたもの、たとえば、採決の確認方法や、議会会則の変更、議会だよりの紙面の確保など「賛否公開」への課題はあるということは理解しておりますが、今回の請願において私は、まず、議会としての「賛否公開への意志」をしっかりと示していただきたいと思っています。

 

そのうえで、我々一般市民では少しわかりづらいこうした公開への課題や方法論をのちに皆さまで決めて頂けたらと思っております。

 

それでは最後になりますが、本請願を今回、採択していただき、賛否公開への議会としての意志をしっかり市民に示していただきたいと再度申し上げまして請願趣旨とさせていただきます。

 

ご清聴ありがとうございました。

 

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なお、審議の結果、関根ジローの会派は請願に賛成したものの、反対多数で残念ながら請願は否決されてしまいました。

 

請願文と、請願に対する議会運営委員の賛否態度は下記の通りです。

 

なお、本請願は9月28日の本会議で全議員によって採決されます。

 

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◎請願第7号

 

「松戸市議会議員の議案に対する賛否公開を求める請願」

 

◎請願趣旨

 

千葉市・船橋市・市川市・柏市・流山市・我孫子市・野田市議会では、市議会議員の賛否態度を公開しています。そこで、市民の代表である議員の賛否態度について、すぐにでも公開していただきたいと思います。下記のとおり請願いたします。

 

◎請願事項

 

1 個々の議員の賛否状況について、HP・議会だより等でできるものから早く公開して頂きたい。

 

2 議案数が多いなどの理由で掲載スペース等の課題があるのであれば「全会一致」の議案は除く等の工夫により早く公開を進めて頂きたい。

 

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<賛成>

二階堂(政策実行フォーラム)

原(政策実行フォーラム)

宇津野(日本共産党)

 

<反対>

大谷(まつど自民)

杉山(まつど自民)

岩堀(市民クラブ)

城所(公明党)

飯箸(公明党)

伊東(公明党)

張替(まつど自民)

 

※敬称略