カラーユニバーサルデザイン推進ネットワークとして、千葉県教育委員会に「県立中高校への色覚チョークの導入等を求める要望書」を提出しました。要望書は下記の通りです。

拡がれ、色覚チョーク!

なおカラーユニバーサルデザイン推進ネットワーク事務局の安藤じゅん子県議から県教育委員会に提出して頂きました。

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「千葉県立中高校への色覚チョーク(※1)の導入等を求める要望書」

日頃より教育環境の充実にご尽力くださり誠に感謝申し上げます。

さて、2017年12月14日付けの読売新聞に「松戸市、色覚チョーク小中全校」という報道がされました(※2)。

松戸市教育委員会は市立小中学校全65校の黒板で使用するチョークについて、来年度から色弱(眼科学会では色覚異常)(※3)の子どもが色を識別しやすい色覚チョークに一本化する方針を決めた、という報道です。

松戸市に色覚チョークを導入して頂いた背景には、私たちカラーユニバーサルデザイン推進ネットワーク(※4)がかねてから要望していた経緯があります。

文部科学省は、同省が策定する「色覚に関する指導の資料」のなかで「黒板上に赤・緑・青・茶色などの暗い色のチョークを使用することを避けるようにする」と記載されており、「白と黄色のチョーク」を使用することを推奨しております。

一方で、色覚チョークを導入・使用することで、色弱の生徒たちに見やすい板書になることに留まらず、先生方が白と黄色以外のチョーク以外の色も気にせずに使用することが可能となり、学習環境の向上が図れることになります。

そこで下記の通り要望致します。


1.千葉県立中高校へ色覚チョークを導入していただきますよう要望します

2.千葉県内の市町村教育委員会に対して色覚チョークの使用を推奨して頂きますよう要望します

以上

(※1)色覚チョークは色弱者にとっても色の識別がしやすくなったチョークのことを指します。具体的には、①黒板に対して暗くない製品であること、②それぞれが見分けできる色であること、を満たすチョークのことを指します。

(※2)読売新聞を添付します。

(※3)色弱とは色の見え方の特性がその他大勢の人と異なるということをさします。日本では男性の約5%、女性の約0.2%、人数にすると全国に300万人以上いるとされています。

(※4)超党派国会議員・地方議員、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構、市民・学生が協力するネットワークで
す。

ネットワークホームページ:http://www.cud.jp/