【その理由は合理的?】

◎トリアージタッグについて

消防採用時に「色覚検査を求め、採用に影響」している消防本部に、その理由聞いたところ「トリアージタッグを判断するため」と答える消防が散見されました。

でも、トリアージタッグって「0・Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」という文字情報が付加されているし、千切って形状を変えることができ、カラーユニバーサルデザイン化されている。明らかに色弱のひとでもトリアージタッグを判断することは可能です。根拠や合理的な理由がない、色覚を理由とした就職規制やめようよ。

◎国は色覚を理由に特定の業種につけない現状を「精査・検証なく是認」している

文部科学省は、小中学校における色覚検査を2003年から廃止してきましたが「児童生徒等が自身の色覚の特性を知らないまま卒業を迎え、就職に当たって初めて色覚による就業規制に直面するという実態が報告されたことを理由」に、2014年度から学校保健安全法の施行規則を一部改正して、色覚検査を復活させました。

しかしながら、今回の消防調査により「就職採用時に色覚検査を実施する理由の合理性等が疑われる結果」になったことから、国は色覚によって特定の業種につけない現状を「精査・検証なく是認」していることが明らかになりました。

国は色覚を理由に就職規制している業種について精査・検証し「合理的な理由があり、カラーユニバーサルデザイン推進をはじめとした職場環境の整備・配慮で解決できない業種」を明確化すべきです。