坂川をはじめとした河川への不法投棄ゴミへの対応について、本日の松戸市議会において質問・要望しました。

下記、議事録(未定稿)を転載します。

*****************

今年の春先から「坂川、新坂川、六間川、横六間川等の河川に不法投棄され、ゴミが目立つ。清掃してほしい」との声をたくさん頂いておりました。実際に現場に行ってみると、白物家電や自転車などの大きなゴミから、こまごまとしたゴミまで不法投棄されている箇所が複数、目につく状況でした。

この不法投棄ゴミを清掃する所管は千葉県東葛土木事務所ですので、地域住民から川への不法投棄ゴミの相談を頂くたびに、私は安藤じゅん子千葉県議会議員を通して、土木事務所に清掃依頼をしておりました。また、地域住民が松戸市河川清流課に相談し、河川清流課から土木事務所に清掃依頼をしていた件数も相当数にのぼったと聞き及んでおります。

そんななかで、ようやく11月下旬から、千葉県と松戸市が協力して河川の清掃を行っていただきましたこと感謝申し上げます。

ここで質問します。

1つとして、河川の水位が例年より低くく、そのこともあり河川への不法投棄ゴミが目についたのではないかという声が挙がっていますが、河川の水位が低かった要因について見解をお答えください。

2つとして、河川への不法投棄ゴミを撤去して頂けるタイミングについて目安のようなものがあるのかお答えください。

(答弁)

今年の4月以降、自転車など不法投棄に関する市民の皆様からの苦情や要望が増えております。また、今年7月の意見交換会でも、「河川への不法投棄」が取り上げられました。

このため、本市では、その都度、現地を確認し、河川管理者である千葉県に情報の提供と投棄物の撤去を依頼、また協議した結果、県・市合同による投機自転車の撤去作業を去る11月22日および12月1日に行い、2日間で56台の自転車を撤去したところでございます。

「河川水位が例年よりも低かった要因」につきましては、市内北部の坂川水系の水は、浄化のため、すべて江戸川の河川敷地内に設置された浄化施設を通して、流水保全水路、ふれあい松戸川を通って市域最南端の柳橋から江戸川に放流しておりました。そのため、潮の干潮の影響を受ける江戸川とは堰(せき)により分離されていることから常にほぼ一定の水位を保っておりました。しかし、現在では坂川の水質が著しく改善され特に浄化しなくても江戸川に放流できる水質になったこと、江戸川と分離する堰に不具合が生じたことにより、現在は江戸川と分離された状態とはなっておりません。したがって、坂川水系も緩慢の影響を受けるようになったことが主な要因です。

次に「不法投棄ごみの撤去のタイミング」につきましては、管理者である千葉県に確認したところ、不法投棄ごみの撤去に関しましては、通常は、渇水期となる11月以降に対応しているとのことでした。

本市といたしましては、市民の皆様に愛される河川であるよう、河川への不法投棄に対し、看板の設置や、「ごみがごみを呼ぶ」ということがないよう、適宜、河川巡視を実施し、河川管理者と協力し、良好な河川環境の維持に努めてまいりたいと考えております。

(要望)

不法投棄ごみの撤去のタイミングについて、管理者である千葉県に確認して頂きましたところ、通常、渇水期となる11月以降に対応しているとのことでした。

しかしながら、答弁でありました通り、清掃してみて引き上げた自転車台数は50台以上であり、こんなにも不法投棄されていたら通常ではなく、もはや異常事態であります。おそらく「ごみがごみを呼ぶ」という状態であり、住環境が悪化したまま放置し続けた千葉県の不作為に抗議したいと思います。来年は同じことにならないように常にパトロールを行い、目にあまるような不法投棄の状況があれば随時、清掃を実施するよう、千葉県にお伝え頂きたいと要望します。