松戸市において、将来が期待される女子生徒が自ら命を絶つという極めて残念な事件が発生しました。心からお悔やみを申し上げるとともに、市議会議員として、いじめ対策防止についてもっと出来ることがあったのではないかと痛恨の極みで、胸が痛みます。


報道によると、市教委はいじめの認知がなかったとしていますが、本当にそうなのか、女子生徒の小学校時代を含めて市教委が認知していなかったのか事実を確認してまいります。


また2013年に施行された「いじめ防止対策推進法」において、いじめの定義として「児童生徒に対して、当該児童生徒が在籍する学校に在籍している等当該児童生徒と一定の人的関係にある他の児童生徒が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童生徒が心身の苦痛を感じているもの」と定義しています。


今回の場合、女子生徒がノートに「いじめっこに仕返しをしてみたい」と記載していることから、『児童生徒が心身の苦痛を感じているもの』に当たると思います。今後、『他の児童生徒が行う心理的又は物理的な影響を与える行為』が明らかになった場合には、いじめの定義に完全に一致するのではないでしょうか。その場合、なぜ市教委はいじめを認知できなかったのかが大問題であり、二度と同じ悲劇が起きないように検証が必要です。


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朝日新聞(2017.1.23)を転載↓


千葉県松戸市教育委員会は23日、市立中学校1年の女子生徒(13)が始業式の10日朝に市内の団地から飛び降りて自殺したと発表した。自宅から、いじめをほのめかす内容のノートが見つかったという。同市教委は「いじめの情報はなく、原因とは判断していない」との認識を示したが、今後、ノートの内容などについて調べる。


市教委の説明では、女子生徒は10日朝から行方がわからなくなり、母親が警察に連絡し、死亡しているのがわかった。自宅には女子生徒が書いたノートや便箋(びんせん)の走り書きなどがあった。市教委が警察に確認したところ、ノートには「いじめっこに仕返しをしてみたい」「自殺しようとしたけど失敗した」などと記されていたという。


同校では月に1度、いじめに関するアンケートをしているが、女子生徒から訴えはなかったという。伊藤純一教育長は「他の生徒からもいじめの情報はなかった。今のところ、いじめが原因とは判断していない」と話した。