かつて存在した議員年金制度は、「議員特権はおかしい」と批判が噴出し、2006年に「国会議員年金」が廃止され、「地方議員年金」も2011年、「国民生活と乖離した悪しき制度」と国会の全会一致により廃止されています。現在は、国会議員も地方議員も「国民年金」に加入しています。

 

しかしながら、昨年の松戸市12月議会において、関根ジローは反対したものの「地方議員の厚生年金への加入を求める意見書」が賛成多数で可決されてしまいました(意見書及び議員の賛否は下記のとおり)。

 

もし、掛け金が労使折半である「厚生年金」への地方議員の加入を認めると、新たに200億円の公費負担が必要になるとの報道がされています(コチラをご覧ください⇒http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017011501001452.html)。

 

また、意見書文には「地方議員のなり手不足が深刻」と書かれていますが、松戸市議会選挙においては常に定員を超える候補者が立候補しています。

 

議員の厚生年金加入は市民の理解が得られないと確信します。

 

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<議案に反対した会派>

 

○会派:政策実行フォーラム

関根ジロー(選挙時:民主党)

二階堂剛(選挙時:社会民主党)

DELI(選挙時:無所属)

増田薫(選挙時:無所属)

原裕二(選挙時:無所属)

谷口薫(選挙時:無所属)

 

○会派:日本共産党

宇津野史行(選挙時:日本共産党)

高橋妙子(選挙時:日本共産党)

平田きよみ(選挙時:日本共産党)

山口正子(選挙時:日本共産党)

高木健(選挙時:日本共産党)

 

○会派:無会派

山中啓之(選挙時:無所属)

 

<議案に賛成した会派>

 

○会派:まつど自民

大塚健児(選挙時:みんなの党)

杉山由祥(選挙時:無所属)

石井勇(選挙時:無所属)

大谷茂範(選挙時:無所属)

鈴木大介(選挙時:無所属)

木村みね子(選挙時:自由民主党)

張替勝雄(選挙時:無所属)

田居照康(選挙時:自由民主党)

平林俊彦(選挙時:自由民主党)

小沢暁民(選挙時:自由民主党)

 

○会派:清松会

大橋博(選挙時:無所属)

箕輪信矢(選挙時:無所属)

桜井秀三(選挙時:無所属)

○会派:公明党

城所正美(選挙時:公明党)

石川龍之(選挙時:公明党)

鈴木智明(選挙時:公明党)

松尾尚(選挙時:公明党)

岩瀬麻理(選挙時:公明党)

高橋伸之(選挙時:公明党)

伊東英一(選挙時:公明党)

飯箸公明(選挙時:公明党)

織原正幸(選挙時:公明党)

諸角由美(選挙時:公明党)

 

○会派:市民クラブ

末松裕人(選挙時:無所属)

深山能一(選挙時:無所属)

渋谷剛士(選挙時:無所属)

市川恵一(選挙時:無所属)

岩堀研嗣(選挙時:無所属)

山口栄作(選挙時:自由民主党)

中川英孝(選挙時:無所属)

 

○会派:無会派

中田京(選挙時:無所属)

 

※敬称略、順不同

※カッコ内は選挙の時の党派

※議長は採決に加わらない

 

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地方議会議員の厚生年金への加入を求める意見書

 

地方創生が、我が国の将来にとって重要な政治課題となり、その実現にむけて大きな責任を有するの地方議会の果たすべき役割は、ますます重要となっている。このような状況の中、地方議会議員は、これまで以上に地方行政の広範かつ専門的な諸課題について住民の意向をくみとり、的確に執行機関の監視や政策提言等を行うことが求められている。また、地方議会議員は、議会活動のほか地域における住民ニーズの把握等様々な議員活動を行っており、近年においては都市部を中心に専業化がすすんでいる状況にある。

一方で、統一地方選挙の結果をみると、投票率が低下傾向にあるとともに無投票当選者の割合が高くなるなど、住民の関心の低さや地方議会議員のなり手不足が深刻な問題となっているところもある。

よって、本市議会は国に対し、幅広い層からの政治参加や人材確保の観点から、地方議会議員の厚生年金加入のための法整備を早急に実現するよう強く求めるものである。

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。