9月16日に開催された建設経済常任委員会において、関根ジローの質問に対して、松戸市が「松戸駅東口の指定喫煙所、及び西口の既存の2箇所のうち1箇所の指定喫煙所を、9月末に撤去すること」を明らかにしました。

撤去にむけては、今年1月に松戸駅東口商店会有志が松戸市長に対して「松戸駅東口における指定喫煙所の撤去を始めとした市内5か所の指定喫煙所撤去に向けて検討することを求める要望書」を提出し、関根ジローも6月議会において喫煙所の在り方について質問をしていた経過があります。

要望書はコチラ⇒ http://ameblo.jp/sekine-jiro/entry-12121628486.html

西口の残る1箇所の指定喫煙所についても、松戸市としては、「社会環境の変化を注視し、今後もあり方について検討する」とのことです。

WHOとIOCが喫煙のないオリンピックを求めているなかで、東京オリンピック・パラリンピック開催決定を契機に、松戸駅西口をはじめ新松戸駅や東松戸駅の指定喫煙所の撤去を進めるべきと思います。

下記が6月議会の議事録です。

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■質問:関根ジロー

今年1月、松戸駅東口商店会有志の皆さんが松戸市長に対して、松戸駅東口における指定喫煙所の撤去を始めとした市内5か所の指定喫煙所撤去に向けて検討することを求める要望書を提出しました。

この要望書には、松戸駅東口喫煙所付近の商店約100人の賛同する署名が添えられておりました。要望書の内容については、大きく二つのことが盛り込まれていました。一つは、松戸駅東口の喫煙所についてです。

松戸駅東口は、重点推進地区において喫煙が禁止されているものの、市長が指定した喫煙場所が存在します。

しかしながら、喫煙所付近のスペースは極めて狭く、タバコの煙が周囲に拡散されてしまい、タバコを吸わない市民に副流煙の被害が発生しております。

また、雨天時には、周囲のビルの軒先で喫煙するマナーを守らない人が少なくありません。

この場合、タバコの煙がビル内に充満し、ビル内店舗を利用するお客様に大変御迷惑をおかけしております。

このような環境の中で、松戸駅東口の喫煙所は早急に撤去してもらいたいというのが内容です。

もう一つは、東京オリンピック・パラリンピック開催決定を契機に、松戸駅東口駅における指定喫煙所の撤去に限らず、市内5か所の指定喫煙所撤去に向けて検討することです。

IOCは、1988年以降のオリンピックでの禁煙方針を採択しており、また、WHOとIOCは、2010年に健康的なライフスタイルとたばこのないオリンピックを目指す合意文書にも調印しております。

オリンピック開催決定を契機に、健康被害を受けている方の立場に立って、指定喫煙所の撤去を推進すべきという内容です。

この二つの内容が盛り込まれた要望書について、喫煙場所のあり方について検討している松戸市安全・快適まちづくり協議会でどのように情報共有をされ、議論をされているのか、お答えください。

さらには、5月31日に各メディアが一斉に報道しましたけれども、他人のたばこの煙を吸い込む受動喫煙によって肺がんや脳卒中などで死亡する人は、国内で年間およそ1万5,000人に上るという推計を国立がん研究センターのグループがまとめたという報道がありました。

また、2016年世界禁煙デーに厚生労働省主催のイベントで、自民党の塩崎恭久厚生労働大臣は、近年のオリンピック開催国は罰則つきで受動喫煙を規制している、たばこに寛容過ぎる日本から早く脱皮して2020年を迎えたいと発言したと報道されております。

このように、地元からも指定喫煙所の撤去の要望書が提出をされ、受動喫煙により1万5,000人が死亡しているとの報道、さらには、厚生労働大臣が2020年にはタバコに寛容過ぎる日本から早く脱皮したいとの発言といった、こういった状況が変化する中で、私は、松戸市として指定喫煙所の撤去に向けてかじを切るべきだと強く思います。

松戸市の見解をお答えください。

■答弁:市民部長

現在、喫煙、ポイ捨て等が禁止されている重点推進地区に指定している地区は、松戸駅、新松戸駅、八柱駅、東松戸駅、北松戸駅、馬橋駅、北小金駅の7駅の周辺となっており、その中で灰皿が設置されている地区は、松戸駅の東口デッキ上に1か所、西口デッキ上に2か所、新松戸駅のロータリー側に1か所、東松戸駅に隣接するスーパーマーケットの隣に1か所の計5か所となっております。

松戸駅東口指定喫煙場所につきましては、仕切りがなく、駅利用者等からの苦情が多数寄せられていることは議員御指摘のとおりでございます。

本年1月に松戸駅東口商店会有志の方々よりいただいた要望書につきまして、3月に松戸市安全・快適まちづくり協議会において、喫煙所のあり方についてを議題とし、上程し、協議を行ったところでございます。

その中で、灰皿を撤去した場合、ポイ捨て等のマナーが悪くなることから、まずは東口周辺について、移設できそうな場所を検討してほしいとの意見をいただきました。

松戸駅東口の既存喫煙所については、仕切り設置の可能性を検討しておりましたが、道路としての利用制限や通路自体が狭小のため設置ができない。

また、移設場所についても設置条件が整わず、設置が困難な状況であることが判明しております。

今後の対策といたしましては、通行人の方々への副流煙問題、喫煙マナー、吸い殻のポイ捨て、タバコを吸われる方々、吸わない方々の共存についても含め、指定喫煙場所の移設、集約、喫煙マナー、ポイ捨て防止等の啓発を関係各課、安全・快適まちづくり協議会などと連携し、引き続き検討してまいりたいと存じます。

また、指定喫煙場所の全面撤去につきましては、国が2020年東京オリンピック・パラリンピック開催を見据えて、受動喫煙の防止に関して具体的な対策をとらない国内の公共施設や飲食店に罰金などの罰則を科すよう定める新法の検討を始めていることも承知しております。

今後も動向を注視しながら検討し、関係各課、松戸市安全・快適まちづくり協議会と連携し、迅速に対応をしてまいりたいと考えております。

以上、御答弁とさせていただきます。

■要望:関根ジロー

受動喫煙について、千葉県議会でも大きな動きがありました。受動喫煙防止を考える千葉県議会の会が発足されたことを御紹介いたします。

この会は、自民党の酒井茂英千葉県議会議員が会長の超党派の会で、6月2日に2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた受動喫煙防止対策の勉強会が開催されております。

このように、県政でも超党派で受動喫煙防止に向けて動きが加速している状況ですから、松戸市でも、その流れに取り残されることなく、受動喫煙防止の観点から喫煙所撤去の決断をしていただきますように強く要望いたします。