参議院選挙、投票に行ってきました。

投票した際に、投票所受付に請求することで「投票済証」がもらえます。

この投票済証を割引クーポンとして活用する「選挙セール」が全国的に拡がりはじめています。「投票率の向上と商店街(店舗)の活性化」を目的とした取り組みです。

例えば、ラーメン一風堂では、添付のポスターの通り、投票済証を提示すことにより、替玉または玉子の無料サービスがあります。

この選挙セールですが、全国で先進的に実施したのは2005年頃の新宿区早稲田商店会で、実はその運営のお手伝いを、学生であった関根ジローは学生友達とともに、協力させて頂いていました。

この早稲田商店会の取り組みが朝日新聞(2015.7.2)に記事になっていますので転載します。記事のなかで関根ジロー(関根治朗)も登場します。WEB記事はコチラ⇒http://www.asahi.com/politics/2005togisen/TKY200507020168.html

選挙セールがもっともっと、全国的に拡がることを
願っています。

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都議選の投票に行けば店で特典 商店街「選挙セール」
2005年07月02日

投票に行けば、生ビールが1杯ただになったり、ラーメンのチャーシューが1枚プラスされたり――。3日の東京都議選の投票率を少しでも上げようと、いくつかの商店街が「選挙セール」を企画している。前回は「小泉ブーム」があったが、50.08%と過去2番目の低さで、中でも20代は27.10%。若者たちの選挙離れ対策では、都や市区町村の選挙管理委員会も知恵を絞っている。

 「選管が投票率を上げようとやっている取り組みにはほとんど成果がない。選挙セールは確実に上がる。これをきっかけに1回、店に足を運んでもらえば商店街の活性化にもつながる」

 こう自信満々に話すのは、新宿区の早稲田大周辺の店でつくる「早稲田商店会」の安井潤一郎会長。「選挙セール」には近隣の商店街も含めて約50の店が参加する。投票所で求めればもらえる「投票済証」を示せば、値段が安くなるなど様々なサービスが受けられる仕組みだ。早稲田商店会では、一つの店では1回限りだが、複数の店で使える。

 安井さんが「確実」というのは、昨年の参院選で初めて「選挙セール」を実施し、新宿区全体では前回より2.38ポイントのアップだったが、近くの投票所では5.17ポイントも上がったからだ。

 若者たちも商店街の試みを後押ししている。明治大法学部3年の関根治朗さん(20)は、インターネットでこの活動を知った。安井さんと連絡を取り、様々な大学・専門学校の約70人の仲間と今回から手伝っている。

 「学生は選挙には関心を持っているが、『1票くらい関係ない』と思って投票に行かない。未来を担う若者が、大事な選挙権を放棄している現状を見過ごせないと思った。商店街を一緒に盛り上げる楽しさもある」と話す。

 ■未成年もOK

 三鷹市の9商店も初めて選挙セールを実施する。市民団体「公開討論会を開くみたか市民の会」のメンバーが、飲食店やカイロプラクティック治療院などに協力を求めた。3~10日、投票済証を持参した市民に、ワンドリンク無料や、無料姿勢チェックなどのサービスをする。

 投票権を持たない未成年の人も、投票日の午後1~3時に同会がJR三鷹駅南口で実施する模擬投票で渡される「模擬投票済証」で同様のサービスを受けられる。

 前田隆事務局長は「投票率が低いと、選ばれた人の緊張感も足りなくなる。セールが目的でもいいから、少しでも投票率が上がれば」と話す。

 こうした動きの広がりについて都選管は「単なるセールであれば、公職選挙法上の問題は生じない」との見解だ。

 ■携帯に情報

 小平市と杉並区の選管は今回初めて、モザイク状の「QRコード」を印刷した入場整理券を配った。携帯電話で選管のホームページのアドレスを読み込め、モバイル用のホームページでは当日の投票率、得票数の最新情報を伝える。小平市の担当者は「若者に身近な情報ツールで選挙情報を発信すれば、関心をもってのぞいてくれるのでは」と期待する。

 計1億6000万円をかけて、ポスターやテレビCMなどの啓発活動をした都選管。ダンサーのパパイヤ鈴木さんをイメージキャラクターに起用したのは、「女性タレントより印象に残るため」という。「トギセン・サンカ」のコピーは、「マツケンサンバ」をもじったものだ。

 前回の50.08%を上回る投票率が目標だが、問題は当日の天気。最低の40.80%だった前々回は、東京の最高気温が35.8度という猛暑。担当者は「朝から天気がいいと、遊びに出かける人が多くなる。暑すぎると、レジャーにも投票にも出かけなくなってしまう。朝のうち雨で、のちに曇るくらいがいいのですが……」と話す。