<千代田線下り電車「綾瀬止まり」を解消しよう!>
~松戸市長がJR東日本社長に解消にむけての要望書を提出!~

関根ジローが5年前の初当選から取り組んでいる「千代田線下り電車 綾瀬止まりの解消」について、進捗を松戸市12月議会で下記のとおり質問したところ、市長が「綾瀬止まり解消にむけて12月2日にJR東日本社長に要望書を手渡した」ことを明らかにしました。要望書を添付します。

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◇質問:関根ジロー

平成25年に小田急電鉄、JR東日本の連名で報道発表された小田急線の車両改造し直通運転する運行形態の実現に向けた準備を始めるというプレス発表がありました。

その発表をうけて、これまでの議会質問において、私から小田急、JRの相互乗り入れ可能化に伴い、着実に綾瀬止まりが解消され、亀有以降の常磐線各駅停車が増発されるように、葛飾区とも連携して鉄道事業者に要望をしていただきたいこと、またJR東日本及び東京メトロだけではなく、小田急電鉄に対しても、綾瀬止まり解消に向けて協議をしてもらいたいと要望を幾度となく要望させていただきました。

また、昨年、本郷谷市長が2期目の当選を果たされましたが、再選に向けて市長が市民に配付をした本郷谷けんじ後援会報、本郷谷けんじ「私の使命」にも、綾瀬止まり解消が盛り込まれております。

こういったなかで、いよいよ、小田急線車両の常磐線内試運転が始まっており、綾瀬止まり解消にむけての市民の期待が高まっています。

千代田線下り電車「綾瀬止まり」解消にむけての進捗について、お答えください。

◇答弁:松戸市長

私も、特に夜間でございますが、都内から千代田線を利用して帰宅する際には、何度も綾瀬止まりを経験しているひとりとして、千代田線お増発や綾瀬止まりの解消については、私の使命での1つであると考えているところでございます。

このうち千代田線の増発については、昨年3月15日よりデータイムに毎時1往復の増発となり、これまで12分間隔だったものが10分間隔になったことは議員の皆様におかれましても、記憶に新しいことと存じます。

一方、綾瀬止まりの解消については、例年、千葉県を主体とした既成同盟による要望活動を行っておりますが、特に、来年3月に予定されている小田急線と常磐線の相互直通運転は大きなチャンスと捉え、10月に、本市と同様の課題を抱えている葛飾区の青木区長とお会いし、意見交換や今後の連携について話あったところでございます。

その後、直近では、今月2日に、私と青木区長でJR東日本の本社を訪問し、副社長と直接お会いしながら、小田急線車両の常磐線乗り入れ本数の確保や常磐緩行線の綾瀬止まりの延伸について、要望書を手渡しし、お願いをしてまいりました。

今後も引き続き、常磐緩行線の利便性が高まるよう、沿線自治体との連携を図りながら、鉄道事業者に対し、働きかけてまいりたいと考えております。

◇要望:関根ジロー

市長答弁ありがとうございます。

答弁により、綾瀬止まり解消にむけての本郷谷市長の強い決意が確認できたとともに、10月に青木葛飾区長と話しあったこと、また、今月2日に、本郷谷市長と青木区長でJR東日本の本社を訪問し、副社長と直接お会いしながら、小田急線車両の常磐線乗り入れ本数の確保や常磐緩行線の綾瀬止まりの延伸について、要望書を手渡しして頂いたことが、明らかになりました。松戸市として、着実に、綾瀬止まり解消にむけて取り組まれており評価します。

1点だけ、大事な要望をさせてください。市長がJR東日本に提出した要望書の内容は「小田急線車両の常磐線乗り入れ本数の確保や常磐緩行線の綾瀬止まりの延伸」ですが、この要望をうけて綾瀬駅から延伸になった電車の終点がどこになるかが大きな問題です。松戸市としては当然、北小金駅まで走ってもらいたいところですが、延伸になった電車の終点が松戸駅止まりになってしまう可能性があるのではないかと心配してます。松戸駅止まりは松戸駅や新京成を利用する市民は問題になりませんが、北松戸駅~北小金駅間を利用する市民にとっては大問題です。

答弁のなかで今後も引き続き、常磐緩行線の利便性が高まるよう、沿線自治体との連携を図りながら、鉄道事業者に対し、働きかけてまいりたいとありましたので、綾瀬止まり解消により、北小金駅まで着実に延伸され松戸市内の常磐線駅を利用するすべての市民にとって利便性が向上するように、働きかけを続けていただきたいと要望をいたします。

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平成27年12月2日、松戸市長から東日本旅客鉄道株式会社社長に提出した要望書

【JR常磐線と小田急線の相互直通運転の早期実現、及びJR常磐緩行線の綾瀬駅止まり列車の延伸に関する要望書】

首都圏の鉄道ネットワークの一翼を担う貴社には、日頃から鉄道事業の推進にご尽力を賜り厚く御礼申し上げます。

さて、松戸市は、千葉県の北西部、都心から20キロメートル圏に位置していることから、都心への通勤・通学圏として発展を続け、現在は約48万人が暮らす地域となっております。

現在、松戸駅では貴社により、バリアフリー施設整備などの改良及び駅ビルの建設が計画されておりますが、本市におきましても、平成27年6月に「松戸駅周辺まちづくり基本構想」を策定し、松戸駅周辺の商業の活性化や地域資源の活用及び文化芸術活動の展開を目指したまちづくりを進めており、松戸駅をはじめとする市内のJR常磐線各駅の利用者は今後ますます増加することが見込まれます。

このようなことから、首都圏東部地区と都心を結ぶ重要な交通基盤であるJR常磐線の利便性をより一層向上させることは、沿線自治体の喫緊の課題となっております。

現在、常磐緩行線の下り列車は、千代田線・小田急線からの乗り入れを含め、平日は251本運行されておりますが、そのうち83本、約3本に1本が綾瀬駅止まりとなっており、特に、日中の時間帯に至っては概ね2本に1本が綾瀬駅止まりとなっております。また、小田急線車両の乗り入れにつきましたは、すべてが綾瀬駅止まりとなっているため、松戸駅など、綾瀬駅から先のJR常磐線駅の利用者は乗り換えを余儀なくされているのが現状でございます。

このような状況の中、貴社及び小田急電鉄株式会社におかれましては、JR常磐線と小田急線の相互直通運転に向けた車両改造を進めていると聞いております。JR常磐線と小田急線の相互直通運転が実現すれば、松戸駅などの首都圏東部地域と都心間の輸送力が増強されることに加え、箱根や小田急、江の島方面など、観光による利用者増も期待されます。

このようなことから、JR常磐線利用者の利便性がより一層向上されるよう、JR常磐線と小田急線の相互直通運転の早期実現、及びJR常磐線緩行線の綾瀬止まりの列車の延伸を強く要望いたします。貴社におかれましては、こうした実情をご賢察のうえ、特段のご配慮を賜りますようお願い申し上げます。