9月17日参議院特別委員会で、「委員会メンバーではない自民議員及び自民秘書」が最初になだれ込んできて、スクラムを組んで無理やり「自民かまくら採決」を強行した。自民かまくら採決は憲政史上の汚点だ。

「自民かまくら採決」のなかで、下記4つの重大な問題が起きている。

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①地方公聴会の報告手続きがされていない

16日に行われた横浜での地方公聴会の報告手続きが行われることなく議事録が残されなかった。このことにより地方公聴会が開催されなかったことにされた。

②速記記録が「速記を止めてください」のまま

鴻池委員長に対する不信任決議の否決後、鴻池委員長が着席する前に、佐藤筆頭理事が『速記を止めてください』と述べ、その後に採決なる行為が行われた。これは野球で言うと、審判がタイムをかけている間にピッチャーが投球し三振を取ったと主張しているのと同様だ。

③採決結果の記載なし

速記記録には聴取不能で採決結果の記載がない。

④鴻池委員長が自らの「目」で、賛成の「起立」を確認していない

鴻池委員長は、自らの「目」で、議場の「過半数」の委員が賛成の意思表示のために「起立」していることを、確認していなければ採決が成立しない(国会法48条&50条)。自民かまくら採決の中からこの「確認」は不可能。よって採決は成立せず無効。

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自民かまくら採決によって、議事の最低限のルールが破壊された。自民かまくら採決は、憲政史上の汚点だ。