■ペットとの同行避難を拒否した避難所

 台風18号の影響により各地で甚大な被害があり、各地で避難所が開設される事態となりました。被害に遭われた皆さまに心からお見舞い申し上げます。

 避難を余儀なくされた方が、
「ペットと一緒に避難所に入ろうとしたところ、避難所運営者に拒否された」
という旨をブログに投稿し、インターネット上で波紋が拡がっています。
コチラをご覧ください⇒ http://s.ameblo.jp/capin-blog/entry-12071672360.html

■ペットとの同行避難は環境省のガイドラインで認められている

 過去の災害においてペットが飼い主と離ればなれになってしまう事例が多数発生しましたが、このような動物を保護することは多大な労力と時間を要するだけではなく、その間にペットが負傷したり、衰弱、死亡するおそれがあります。

 また、不妊去勢処置がなされていない場合、繁殖により増加することで住民の安全や公衆衛生の環境が悪化することも懸念されます。

 このような事態を防ぐために、「災害時のペットの同行避難」を推進することは、動物愛護の視点のみならず、放浪動物による人への危害防止や生活環境の保全の観点からも必要です。

 このような考えのもとに、2014年に環境省が災害時におけるペットの救護対策ガイドラインを発表しました。

 このガイドラインは、民主党政権下、衆議院議員の生方幸夫さんが環境委員長を務め、動物愛護法改正を行い、その改正をうけて作成されたガイドラインです。

 このガイドラインには自治体の役割として次の3点が明記されております。

 1、ペットの適正な飼育、災害への備え等に関する飼い主への普及啓発

 2、ペットとの同行避難を含めた避難訓練

 3、避難所、仮設住宅などにおけるペット受け入れ、飼育にかかわる検討

■ペットの同行避難を拒否する避難所はあってはならない

 このように環境省のガイドラインでは「災害時におけるペットの同行避難は認められている」のですから、受け入れを拒否する避難所はあってはならないことです。100歩譲って、避難所のキャパシティーの問題で受け入れできる避難所が限られるのであれば、その情報を平時から広く市民に周知すべきです。

■災害時におけるペットの同行避難を推進しよう

 今回の他市で「ペットの同行避難を拒否する避難所が存在した」という情報をうけて、関根ジローは9月10日、松戸市危機管理課に対して改めてペットとの同行避難の推進を要望しました。

 これまでに関根ジローは定期的に松戸市議会においてペットの同行避難推進にむけた質問を実施しています。松戸市議会だより(2013年11月号)に掲載された記事を添付します。