蓮舫代表代行は6日夕、東京新宿で開催された「9・6安全保障法案に反対する学生と学者による街頭行動」に参加してスピーチをした。
冒頭、蓮舫代行は、「これだけ多くの若者中心の人たちが、この新宿の通りを埋め尽くしている。先ほどから皆さんの声を、私はじっと聞いていました。地域を超えて、世代を超えて、学者が、学生が、キャンパスを超えてこれだけ声をひとつにしたことが、これまであったでしょうか。ぜひ今日は、思いを共有させてください。私たちの思いはひとつ。絶対に、『ほんとうに止める』です」と連帯の挨拶をした。
そして国会での審議で法案の欠陥が明らかなっているとして、「参議院でも審議が始まり、安保法案は憲法を踏みにじっているだけではなく、実は欠陥法案だということが審議をすればするほど分かってきた。何で自衛隊が、地球の裏側まで行って米軍の後方支援をして、核弾頭を運べるようにするのか、劣化ウラン弾を運べるようにするのか、クラスター爆弾を運べるようにするのか。安倍総理は『常識的にそんなことするはずない』と言う。しかし、常識外の行動をして、立憲主義を踏みにじっている総理の言葉をだれが信用するのか」と安倍内閣の姿勢を厳しく批判した。
さらに、「これらの法案が通ったら、自衛隊は防衛大臣が判断をすれば、地球のどこでも米軍の空母を、米軍のステルス戦闘機を、たったひとりの自衛官が守れるようになるという。撃たれたらどうするのか。魚雷が撃ち込まれたらどうするのか。現場の判断で撃ち返す、という。これを一般的には『戦争が始まること』というのではないのか。安倍総理は、「安全な場所でやるからだいじょうぶだ」と言う。世界のどこに、安全な場所だから武器や弾薬を守ってくださいという場所が、いったいどこにあるのでしょうか」と述べた。
蓮舫代行は参加者に、「だから私たちは反対をする。立憲主義を踏みにじるのは絶対に許さない。条文になくて政府に丸投げも、絶対に許さない。改めて、皆さんが上げた声を、私たちは国会議員としてもう一度重く受け止め、国会での審議にしっかりと対応します」と呼びかけ、さらに「来年度予算案見てください。年金が削られる、介護が削られる、医療が削られる、子育て支援が削減されて、唯一増やされる予算は何か。防衛予算ではないですか」と述べ、「そんな安倍内閣を『心からほんとうに止める』と訴えて賛同の拍手を受けた。