読んだ本を通帳に記録していく「読書通帳」を、全国の自治体で導入する動きが拡がっています。読書通帳は、いつ、どんな本を読んだか記録に残すことで、読書意欲を高めてもらうのがねらいです。

全国学校図書館協議会(東京)の25年の調査によると、1カ月間に読んだ本が0冊の「不読児童・生徒」の割合は、小学生が5.3%、中学生が16.9%、高校生が45.0%と、学年が進むごとに読書離れが進む傾向があります。読書通帳を導入することで、子どもが楽しみながら読書意欲を高めることで習慣づけられる取り組みだと思います。関根ジローは、松戸市すべての図書館に読書通帳導入を目指します。

読書通帳の導入にむけて昨年12月議会で、松戸市の考えを聞きました。

下記が松戸市答弁です。

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関根ジロー議員ご案内の長野県佐久市立図書館が平成26年7月に全国で8館目に導入した読書通帳とは、借りた本の署名と借りた年月日等を機械で印字し、自分の読書歴の記録を通帳という形で残すことができるものです。また、機械による印字ではなく、借りた本の記録をシール印刷し読書通帳に貼っていく方法や自分で記入していく方法を採用している図書館も現在のところ20館ほどございます。
千葉県内では銚子市公正図書館が平成25年12月に読書通帳という名前でスタートさせ、平成26年7月には市原市、千葉市、東金市の市立図書館でそれぞれスタートしております。千葉市中央図書館では「まほうの読書ノート」という名称で、市内の小学校1年生から3年生を対象に配布し、読書の記録だけではなく、読んだ感想なども自分で記録して、家族や友人・学校の先生等に披露するなど、親子のふれあいや家庭における読書の推進を図っております。市原市図書館では、市内の小学生を対象に50冊分の記録を自分で記入できる読書通帳を配布しております。また、東金市立図書館では、図書館の窓口において希望する市民の方に配布しております。
主に自動を対象とするこれらの読書通帳により、読んだ本が通帳に記録されていくことを通じて達成感を感じ、読書への意欲の向上につながることが期待されます。また、司書等が読書傾向の偏りなどを個別にアドバイスすることによって、読む分野を拡げ視野を広げる役割を果たし、読書の質の向上や児童の主体的な読書への支援等についても期待されているところでございます。
本市といたしましても、読書通帳は、児童の貸し出し促進だけではなく、子どもたちが読書の楽しみを知り、生涯にわたって読書習慣を身につけられる契機になるものであると認識しておりますので、研究してまいりたいと存じます。

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※添付は厚木市で始まった読書通帳です。