松戸市9月議会におきまして避難場所に指定されている県立高校トイレの洋式化について質問を実施しました。今後、松戸市が、和式トイレだらけの県立高校トイレの洋式化にむけて、千葉県と協議していくことが明らかになっています。

議事録を転載します。

■質問:関根ジロー

防災分野の最上位計画である防災基本計画に「地方公共団体は指定避難所において、洋式トイレなど要配慮者にも配慮した施設・設備に努めるものとする」といった記載があります。

松戸市と協定を締結し避難場所として指定されている「県立高校」も、防災基本計画上、洋式トイレなど要配慮者にも配慮した施設・設備に努めることを求められています。しかしながら、現状の県立高校のトイレ洋式化率を千葉県議会議員の湯浅和子さんを通して千葉県教育委員会に確認したところ、県立松戸高校が33%、小金高校および松戸向陽高校が25%、松戸馬橋高校が13%、松戸南高校および松戸六実高校が10%、松戸国際高校が9%となっており、これら7校の洋式化率の平均が17%となっております。くわえて、千葉県教育委員会としては、県立高校のトイレ洋式化推進の計画は予定していないとのことでした。
質問です。松戸市として千葉県に対して洋式化を求める要望をして頂けるのかお答えください。


■答弁:松戸市

大規模災害時に収容避難所となる市内の市立小・中学校におきましては、高齢者や障害者の方への配慮の点からも、避難生活をする上でトイレの洋式化は重要と考えております。

市教育委員会では、施設の老朽化に伴う改修に併せて市内の市立小・中学校トイレの洋式化を進めていくこととしておりますので、市内の市立小・中学校と同様に収容避難所の協定を締結しております市内の県立高校につきましても、洋式トイレは必要と思われますので、今後、市内の県立高校と協議を行ってまいりたいと考えております。


■要望:関根ジロー

県立高校トイレの洋式化について お答え頂きました。
避難場所に指定している県立高校のトイレの洋式化率平均17%というのはびっくりですし、さらに千葉県教育委員会として洋式化していく計画がないというのは、防災基本計画に明記されている「地方公共団体は指定避難所において、洋式トイレなど要配慮者にも配慮した施設・設備に努めるものとする」という趣旨に背く、極めて残念なことだと思います。
災害時、地域の高齢者の皆様・足腰の弱い皆様、障害者の皆様が県立高校にも避難を余儀なくされますが、和式トイレだらけの避難場所では避難所としての機能が不十分です。高齢者の皆様・足腰の弱い皆様、障害者の皆様にとって和式トイレだらけの避難場所ほど辛い場所はありません。憲法13条には、「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする」と人間の尊厳が規定されていますが、私は「いつでも、どこでも、だれでもが人目をきにしなくて、安心して確実に排泄ができることは、人間の尊厳にかかわること」だと確信しています。厳しくつらい状況にある災害時にこそ、行政にその人間の尊厳を最大限に尊重してもらいたいと切に願います。

松戸市担当課におかれましては、避難場所に指定をされているにも関わらず、和式トイレだらけのまま放置し続ける千葉県教育委員会に対して、強く洋式化を働きかけて頂きますよう、要望します。