松戸市6月議会において、3月議会に引き続き「北松戸保育所移転費」が削除されてしまいました。このことが千葉日報(7月3日)に記事にされていますので転載します。

「北松戸保育所移転費」は耐震に問題がある北松戸保育所を移転•新築するための補正予算で、子どもの命を守るため、安全•安心を守るために、優先順位が極めて高い事業であるだけに、削除されたことは残念でなりません。先の3月議会に可決されていれば、平成28年10月に開所できる予定でした。

この「北松戸保育所移転費」について、私は6月議会において下記の通り賛成の討論を行いました。

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民主•社民クラブの関根ジローです。
議案第1号「平成26年度松戸市一般会計補正予算第1回」について討論します。
残念ながら、民主•社民クラブとして、本議案に対する賛否が割れてしまいましたが、私と安藤淳子議員は原案に賛成です。

補正予算における北松戸保育所移転関係費についてです。

北松戸保育所移転は、構造耐震指標is値に問題がある北松戸保育所を移転•新築するための補正予算です。具体的なis値についてですが、文部科学省は学校施設にis値0.7以上を求めているところ、北松戸保育所はis値0.39しかないことが明らかになっていることから、子どもの命を守るため、安全•安心を守るために、優先順位が極めて高い事業であることは明白です。

この北松戸保育所移転関係費は、「松戸市市有建築物耐震化整備プログラム」に基づき、先の3月議会で始めて提案があり、民主•社民クラブは賛成したものの、反対多数により削除となってしまった経過があります。反対した会派からは削除理由として大きく3つ挙げていました。
「①として、公立保育所ではなく民間保育所に委ねることはできないか」
「②として、他の土地は検討したのか」
「③として、コストを下げる検討はしたのか?」
という3つが挙げられておりました。

この削除理由について、4月30日に開催された松戸市議会健康福祉常任委員会において、松戸市から、それぞれの反対理由への検討結果の説明がありました。

まず「①の 公立保育所ではなく民間保育所に委ねることはできないか」についてですが、松戸市からは「民間に委ねる場合には、用地の確保から開発行為に時間がかかるうえに、保護者の理解を得るための説明時間を要するために、時間的に厳しい」と説明がありました。

次に、「②の 他の土地の検討すべき」についてですが、松戸市からは東京電力跡地及び県立松戸高校付近の公社所有地についての検討結果として「東京電力跡地については、市立病院や運動公園駐車場として活用度が高く、保育所用地に転用した場合、適当な代替え地がない」と説明があり「県立松戸高校付近の公社所有地については、細長い地型で面積も不足」と説明がありました。一方で、松戸市が提案している候補地は、「現在地より駅に近くなり利便性が向上する」と説明がありました。

最後に、「③の コストを下げる検討をしたのか」についてですが、松戸市からは「候補地の大部分を占める竹林部分の無償使用貸借契約の見込み」と説明がありました。

これらの松戸市からの説明は十分に納得ができますので、3月議会に引き続いて北松戸保育所移転関係費に賛成致します。

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【「北松戸保育所移転費」に賛成した会派・議員】

◆民主・社民クラブ
関根 ジロー
安藤 淳子

◆市民力
山中 啓之
谷口 薫
原 裕二

◆無所属
海老原 弘

【「北松戸保育所移転費」に反対した会派・議員】

◆松政クラブ
杉山 由祥
石井  勇
木村 みね子
張替 勝雄
田居 照康
平林 俊彦
こひら 由紀
鈴木 大介

◆市民クラブ
中川 英孝
渋谷 剛士
市川 恵一
岩堀 研嗣
大井 知敏
深山 能一
末松 裕人
山口 栄作
川井 清晶

◆公明党
渡辺 美喜子
城所 正美
高橋 伸之
伊東 英一
飯箸 公明
織原 正幸
石川 龍之
諸角 由美
山沢 誠
矢部 愛子

◆日本共産党
宇津野 史行
山口 正子
高木 健
高橋 妙子

◆民主・社民クラブ
二階堂 剛

◆無所属
中田 京
桜井 秀三
大橋 博

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